為替
ここ2週間の豪ドルの対円レートは、大幅に上昇しました。ロシアによるウクライナへの軍事侵攻により、原油などの資源価格が上昇しており、豪ドルの上昇要因となりました。一方、米連邦公開市場委員会(FOMC)では利上げが決定され、米連邦準備制度理事会(FRB)の高官が利上げに積極的な発言をしていることなどから、従来の想定よりも日米の金利差が拡大するとの見方が広がり、円安要因となりました。また日銀が、円安は輸出企業にとってプラスとの円安容認と受け取れる発言をしたことも、円安要因となりました。これらのことから、豪ドルの対円レートは上昇しました。
金利
ここ2週間の豪州3年国債利回りは、大幅に上昇しました。15日、16日に米国で開催されたFOMCでは利上げ開始が決定され、FOMC後もFRBの高官が利上げに積極的な発言を行ったことなどから、米国を中心に世界的に長期金利が上昇しました。豪州では、17日に発表された雇用統計で失業率が4.0%と2008年以来の水準にまで改善するなど良好な内容だったことから利上げ期待が高まり、豪州の3年国債利回りは上昇(債券価格は下落)しました。
※当レポートの閲覧に当たっては【ご注意】をご参照ください(見当たらない場合は関連記事『2022年3月14日~3月25日のオーストラリアマーケット動向』を参照)。
(2022年3月29日)