市場は日々変化していく…「継続的な」観察が重要
少額から、慌てずに、じっくりと大きく増やしていく投資の考え方とやり方を、ここまで説明してきました。今回からは、「これからどんな銘柄に注目していけばよいのか」を考えるときのヒントをお伝えしたいと思います。
誤解して欲しくないのは、「この業界が来る!」「この銘柄が上がる!」という話をするわけではないということです。あくまで、執筆時点(2015年12月)でこれから注目ができそうな事業や業界を取り上げているのであり、もしそういう事業や業界がブレークするときには、どのような銘柄が考えられるのか――という話に過ぎません。
なぜなら、今の時点で1年後の為替や原油の動向、経済動向などを正確に予想することは不可能ですし、すべての前提条件は日を追って大きく変化してしまうからです。大切なことなので何度も書きますが、だからこそ変化に応じて銘柄を乗り換えていくことが最重要のポイントになります。
後に続く3つの話から参考にしていただきたいのは、上がる銘柄をご自身で探していこうというときにどうしていけばよいのかという、考え方の部分です。どこに注目して、どの銘柄を選ぶのか。これは、株式投資をする上で避けては通れない最重要課題のひとつです。
企業の異変を早めに察知し、乗り換えをスムーズに行う
もちろん、注目の事業や業界、具体的な銘柄というのは、状況が変わればどんどん変わっていきます。
「太陽光発電」を思い出してください。太陽光発電が自然エネルギーのひとつであることも、銘柄の事業自体の中身が変わっていなくても、世の中の変化によって太陽光発電関連銘柄では株価の上昇は期待できなくなりました。
自分で気になる企業を探すところから始めて、さらに継続的にウォッチをしていれば、こうした変化にも早めに気づけるのではないでしょうか。もちろん、早めに察知できれば、早いタイミングでスムーズに銘柄も乗り換えて行けると思います。
もし、考えている時間や余裕がないという方は、たとえば筆者が運営している投資顧問サービスを利用するという手もあるでしょう。プロフェッショナルな立場で、常に有望な銘柄を継続的にチェックして、その時々の時流にかなった乗り換えサポートで投資の総合的なアドバイスをしています。
次回からは、「スマホ向けゲーム」、「電力改革」、「次世代自動車と自動運転」という3つのキーワードから、2015年12月現在で考える今後期待できそうな銘柄について見ていきたいと思います。