前回は、中国株市場の基礎知識について取り上げました。今回は、中国株の取引口座を開設する証券会社を選ぶ基準について見ていきます。

取扱い銘柄数が多い証券会社がお勧め

中国株を売買するためには、証券会社に中国株の取引口座を開設する必要があります。では、どこの証券会社で口座を開くのがよいでしょうか。まず大前提として、中国株を扱っている証券会社を選ぶこと。すべての証券会社が中国株を扱っているわけではありません。たとえば大手ネット証券でも、カブドットコム証券や松井証券などでは中国株を含む外国株式を一切扱っていません。

 

また、中国株を扱っていても、取扱い銘柄数は証券会社によって異なります。当然ながら、多くの銘柄を扱っている証券会社がお勧めです。せっかく有望な銘柄を見つけても、買えなければ意味がありません。

 

2015年11月現在、香港市場に上場している個別株は約1800銘柄ほどありますが、ネット証券大手ではマネックス証券がそのほぼすべての銘柄を扱っています。マネックス証券には及びませんが、SBI証券もかなりの銘柄数を扱っています。

 

内藤証券やエイト証券(旧ユナイテッドワールド証券)のように、中国株取引に特に力を入れている証券会社もお勧めです。香港市場のほぼ全銘柄を扱っている上に、内藤証券の場合は「上海・香港株相互取引制度」という制度の活用によって、本土市場のA株やB株などを取引きすることも可能です。

手数料・費用の合計は証券会社によって差が出る

手数料についても、事前に確認してよく理解しておきましょう。中国株の場合は、国内取引手数料に加えて現地手数料や諸費用がかかってきます。この現地手数料や諸費用は、証券会社が負担するところもあるため、手数料・費用の合計は証券会社によってかなり差が出ることがあります。

 

その他、使い勝手のよさや情報量の豊富さも、中国株口座を開設する証券会社を選ぶ際のポイントになるでしょう。使い勝手では、画面の操作がしやすいといったことだけでなく、たとえば決済通貨が選べるかどうか、中国株で特定口座が利用できるかどうかなどが挙げられるでしょう。

 

中国株を扱っている証券会社は、ここまでに名前を挙げた以外にも複数あります。ご自身でいろいろ調べて、自分にとって最も使いやすい証券会社を選択してください。

 

【図表】中国市場の仕組み

本連載は、2016年2月1日刊行の書籍『資金30万円を巨額資産に大化けさせる銘柄「乗り換え」株式投資法』から抜粋したものです。その後の税制改正等、最新の内容には対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。本書のケーススタディと本文で取り上げた銘柄の売買タイミングは、すべて「ライジングブル投資顧問」で提供している売買サポートの一例です。売買タイミングは、各コースで異なります。投資はご自分の判断で行ってください。本書を利用したことによるいかなる損害などについても、著者および幻冬舎グループはその責を負いません。

資金30万円を 巨額資産に大化けさせる 銘柄「乗り換え」株式投資法

資金30万円を 巨額資産に大化けさせる 銘柄「乗り換え」株式投資法

藤村 哲也

幻冬舎メディアコンサルティング

給料がなかなか上がらない、預貯金をコツコツ貯めてもほとんど増えない――。資産運用の難しい時代です。 株式投資は、実は資産を安定的に大きく増やせる“堅実”な運用術です。安定運用のコツはただひとつ。上手に銘柄を「乗…

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