2010年代前半、マレーシアは海外からの巨額の投資マネーが流入していましたが、現在は落ち着きつつあります。そのような状況下に、マレーシアから手を引く投資家がいる一方で、注目する投資家も増えています。なぜなのでしょうか。みていきましょう。

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「投資ブーム」から一転、「外国人規制」へ

 

日本人の移住先として不動の1位に君臨してきたマレーシア。投資対象としても、2010年代前半に世界の投資マネーの流入が続きました。

 

しかし天井知らずの投資熱に危機感を覚えた政府は、外国人規制を一段と高いものにする動きがでています。

 

まず投資金額については、現在、100万RM、日本円にして約2,745万円(2月24日現在、1円=27.45円)以上の物件とされています。2010年代前半は50万RMでしたから、単純に倍になったというわけです。

 

ただし、最低投資金額については州によってもバラつきがあるので、投資検討時、最初に確認すべき項目です。

 

またマレーシアは新興国では珍しく、外国人でも融資を受けることのできる国です。その点もマレーシア不動産に注目が集まった理由でもあります。ただ2010代前半は、物件価格の85%程度まで融資が下りていましたが、現在は物件価格の50~60%程度となっています。それなりの自己資金が必要になった、というわけです。

 

さらに経済の急拡大で注目されてきたマレーシアですが、2010年代前半からは横ばい。安定成長期に入っています。現在はコロナ禍という特殊な状況下にありますが、いまなお、経済が拡大し続けている、という感覚で投資を検討すると、思わぬ失敗につながるでしょう。

 

【マレーシア「名目GDP」の推移】

2001年:101,054百万US$

ーーーーーーーーーーーーー

2005年:150,345百万US$

ーーーーーーーーーーーーー

2010年:258,641百万US$

2011年:302,184百万US$

2012年:318,910百万US$

2013年:327,869百万US$

2014年:342,868百万US$

2015年:301,355百万US$

2016年:301,255百万US$

2017年:319,109百万US$

2018年:358,789百万US$

2019年:365,279百万US$

2020年:337,008百万US$

 

出所:IMF

 

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