大手3社とも増収増益、通期営業利益はトヨタが据え置き、ホンダ、日産は上方修正
■自動車大手3社の2021年度4-12月期決算は、コロナ禍で落ち込んだ前期の反動もあり、揃って前年同期比で増収増益となりました。半導体など部品不足による生産制約や原材料価格上昇の影響はあるものの、販売奨励金の抑制などコスト削減に加え、円安が追い風となりました。トヨタの営業利益は過去最高となりました。通期の業績予想については、トヨタが据え置き、ホンダと日産は上方修正しました。トヨタが通期の生産計画を引き下げるなど、足元で新型コロナウイルスの感染が再び広がり、供給制約から生産回復ペースが鈍る懸念が出ているため、3社とも売上高は下方修正しました。
■トヨタグループの主要8社の4-12月期決算は、豊田合成を除き営業利益が増益となりました。ただし、長引く新型コロナウイルスの感染拡大や半導体不足で完成車メーカーが計画比で減産した影響を受け、通期予想についてはアイシンと豊田自動織機が据え置き、その他6社が下方修正しました。
※個別銘柄に言及していますが、当該銘柄を推奨するものではありません。
※当レポートの閲覧に当たっては【ご注意】をご参照ください(見当たらない場合は関連記事『自動車業界の2021年度4-12月期決算』を参照)。
(2022年2月22日)
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