前回は、マンション投資の1つ目のメリットとして、少ない元手で大きな資産を残すレバレッジ効果が得られることを取り上げました。今回は、2つ目のメリットである「安定性の高さ」について、まずは他の投資商品が抱えるリスクを見ていきます。

大きく損をする可能性がある先物取引&為替取引

さまざまな投資法の中でも、マンション投資は安定性の高い事業だと言えるでしょう。代表的な投資には株や先物取引、為替取引、投資信託などの金融で増やす方法があります。それぞれについて安定性という観点から見ていきましょう。

 

株・先物取引・為替取引など

 

株、先物取引、為替取引など差益を狙うタイプの投資の場合、日々の値動きを追う必要があり、日中働いている会社員には時間的に限界があります。

 

趣味的に余裕資金を投資する分にはいいと思いますが、ハイリスク・ハイリターンのため大きく損をする可能性もあります。

 

株などは、最悪の場合、上場廃止で紙切れ同然になってしまいますので、こうした金融投資を老後の資金形成のメインにするのはリスクが高すぎるように感じます。

「毎月分配型」の投資信託には特に注意

分配型投資信託

 

近年、専門家が運用する毎月分配型の投資信託が増えており、比較的高利回りであることから人気を集めています。

 

市況がよいときには、利回りが10%以上になるものもありますが、市況が悪くなると元本を削って配当を出している投資信託も多くあります。通常は元本を運用し、それで稼いだ利益を配当として分配するのですが、利益が上がらない場合に元本を削って特別配当として分配金を出していくのです。

 

元本がどんどん減っていくと、投資信託の基準価格も下がっていきます。これでは、自分で自分の貯金を使っているのと一緒です。

 

また、頼みの配当金も、大災害や金融危機などの大きな変動があった際にはゼロになる可能性があることを考慮する必要があります。

本連載は、2016年6月30日刊行の書籍『働く女性たちへ 今すぐマンション投資を始めなさい』から抜粋したものです。その後の税制改正等、最新の内容には対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。

働く女性たちへ 今すぐマンション投資を始めなさい

働く女性たちへ 今すぐマンション投資を始めなさい

梅田 圭子

幻冬舎メディアコンサルティング

生き方が多様化し、ひとりで生きることを選ぶ女性も増えています。 自由気ままに生きているように見える彼女たちですが、実は将来への「漠然とした不安」が尽きないのが実態です。著者自身も、忙しく働くなかで漠然と不安を感…

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