前回は、オフィスビル経営でビジネスパートナーとなるプロパティマネージャー(PM)の選び方を説明しました。今回は、プロパティマネージャーの「3つの業務」の内容を見ていきます。
テナント募集だけではないPMの役割
プロパティマネジメント業務について具体的に説明しましょう。業務の内容は大きく、テナント募集関連業務、キャッシュマネジメント業務、テナントマネジメント業務に分けられます。

PMの業務は単独ではなく複雑に絡み合う
テナント募集関連業務とはマーケットの分析や周辺競合物件の調査に始まり、テナント募集時及び契約時の条件設定、入居者の決定、契約、更新などのことで、主に空室を埋める作業です。
続くキャッシュマネジメント業務とは、賃料等の入出金の管理、滞納者への督促から補修等に関する費用の見積もり、業者手配といったお金にまつわる作業全般を指します。テナント決定後の日常的な業務というわけです。
最後のテナントマネジメント業務は契約違反者への注意や解約手続き、退去時の引き渡し立ち会い、賃料交渉などといった入居テナントとの交渉が主な内容。
もちろん、これらの業務は単独で行われるわけではなく、複雑に絡み合いながら行われています。
サブリース株式会社
代表取締役
1946年岩手県宮古市生まれ。1969年に都留文科大学を中退、東都商事株式会社に入社。貸事務所仲介営業に従事し、入社から5カ月で営業管理職兼トップ営業マンとして活躍する。その後、同社を3年10カ月で退社、26歳で独立を果たす。40年以上にも及ぶ業界経験のなかで、 貸事務所の仲介のみならず、貸ビルの設計・開発ならびにリフォームを含めたビルのコンサルティングも手掛け、多くの空室に悩むオフィスビルを再生させてきた。また、業界に先駆け、貸事務所の転貸業(サブリース)を考案するなど、その豊富な経験を活かし、現在はサブリース株式会社にて、オフィスビルの設計、開発、再生に力を注いでいる。
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連載「サブリース」の活用で成功するオフィスビル経営