前回は、オフィスビル経営でビジネスパートナーとなるプロパティマネージャー(PM)の選び方を説明しました。今回は、プロパティマネージャーの「3つの業務」の内容を見ていきます。

テナント募集だけではないPMの役割

プロパティマネジメント業務について具体的に説明しましょう。業務の内容は大きく、テナント募集関連業務、キャッシュマネジメント業務、テナントマネジメント業務に分けられます。

 

PMの業務は単独ではなく複雑に絡み合う

テナント募集関連業務とはマーケットの分析や周辺競合物件の調査に始まり、テナント募集時及び契約時の条件設定、入居者の決定、契約、更新などのことで、主に空室を埋める作業です。

 

続くキャッシュマネジメント業務とは、賃料等の入出金の管理、滞納者への督促から補修等に関する費用の見積もり、業者手配といったお金にまつわる作業全般を指します。テナント決定後の日常的な業務というわけです。

 

最後のテナントマネジメント業務は契約違反者への注意や解約手続き、退去時の引き渡し立ち会い、賃料交渉などといった入居テナントとの交渉が主な内容。

 

もちろん、これらの業務は単独で行われるわけではなく、複雑に絡み合いながら行われています。

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    本連載は、2010年12月21日刊行の書籍『空室を抱える中小オフィスビルオーナーのための満室ビル経営』から抜粋したものです。その後の税制改正等、最新の内容には対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。

    空室を抱える 中小オフィスビルオーナーのための 満室ビル経営

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    佐々木 泰樹

    幻冬舎メディアコンサルティング

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