自分が出演した番組を見ないというお笑い芸人が実は多いといいます。それはなぜでしょうか。ビビる大木氏が著書『ビビる大木、渋沢栄一を語る』(プレジデント社)で明かします。

「どうしてもネッシーが見たい」無謀な願いは

■44歳の僕、「どうしてもネッシーが見たい!」

 

このモットーを、僕がいかに大切にしていたかは、テレビ番組「アナザースカイ」にゲスト出演した際の映像を見ていただけると、わかってもらえると思います。

 

僕は「アナザースカイ」に2018(平成30)年、44歳のときに出演しました。ロケは、僕の希望を採り入れていただき、スコットランドのネス湖にネッシーを見に行くことになりました。

 

「アナザースカイ」という番組は、著名人が自分が学生時代の留学先だったロンドンの街を訪ね歩く、ニューヨークのお世話になったお店の人に会いに行くなど、行きたい場所へ出かける番組です。

 

僕はスコットランドに1回しか行ったことはないのですが、「どうしても、ネッシーがいるとされている湖に行きたい」と希望を言いました。

 

すると、番組スタッフの方たちが「ああいいですね」と言ってくれました。「確か『アナザースカイ』ではそういうオカルト方面はあまりないですね」とのこと。僕は嬉しくなりました。

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実際に行ってみると、「大木さんが打ち合わせ中に話されていた『心はいつも半ズボン』という気持ちがないとダメだなという思いが、わかったような気がします」と言ってくれました。「こういうことですか?」「こういうことなんですよ」と。「44歳になっても、ネッシーを見てみたいというこの気持ち、わかっていただけたこと、とても嬉しいです」と話した記憶があります。

 

制作スタッフの方も40代の方だったので、話がはずみました。「大木さん、じゃあ60歳で、還暦になってももう1回ネッシー見に行こうって言われたらどうしますか?」と言われたので、「半ズボンをはいて行くよ」と答えました。

 

「還暦になっても、ネッシーを見に行くチャンスがあったら行こうぜ!」という心が、「半ズボン」の気持ちを持つことだと思います。僕にとってはたまたまそれがネッシーだっただけで、みなさんにとってはそれが何になるかわかりませんが、それぞれで当てはめていただいて、ぜひ考えてほしいと思います。

 

ビビる大木

 

 

※本連載は、ビビる大木氏の著書『ビビる大木、渋沢栄一を語る』(プレジデント社)より一部を抜粋・再編集したものです。

ビビる大木、渋沢栄一を語る

ビビる大木、渋沢栄一を語る

ビビる 大木

プレジデント社

歴史好き芸人・ビビる大木が、 同郷の偉人・渋沢栄一の遺した言葉を紐解く! 「はじめまして、こんばんみ! 大物先輩芸人と大勢の後輩芸人の狭間で揺れる40代『お笑い中間管理職』の僕。芸人としてこれからどうやって生き…

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