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米国債よりも、米国ハイ・イールド債券をすすめるワケ

[図表5]は、おなじみのリスク=リターン平面を取ったものです。【青色のライン】で「米国大型成長株式と米国ハイ・イールド債券のポートフォリオ」を、【緑色のライン】で「米国大型成長株式と米国債のポートフォリオ」を取っています。

 

すると、【青色】の「米国大型成長株式と米国ハイ・イールド債券のポートフォリオ」のほうが、【左上】=「リスクが低く、リターンが高い」ところに位置していることがわかります。

 

別の見方をすれば、【横軸のリスク】に対して【縦の垂線;オレンジのライン】を引くと、同じリスク水準に対して、「米国大型成長株式と米国ハイ・イールド債券のポートフォリオ」のほうが上に来ています。すなわち、「同じ大きさのリスクを取るなら、米国債よりも、米国ハイ・イールド債券を入れるほうがリターンが高かったことを示しています。

 

[図表5]「米国大型成長株式と米国ハイ・イールド債券のポートフォリオ」と、「米国大型成長株式と米国債のポートフォリオ」の、リスク=リターン平面
[図表5]「米国大型成長株式と米国ハイ・イールド債券のポートフォリオ」と、「米国大型成長株式と米国債のポートフォリオ」の、リスク=リターン平面

 

最後に、今後、金利の変動性が高まる可能性を考え合わせると(=金融市場の変動性を引き起こす要因のひとつ)、米国ハイ・イールド債券のほうが米国債よりも金利感応度が低いため(=ゼロに近いため)、金利の変動性に対してポートフォリオの価値が振れにくくなっています。

 

[図表6]米国大型成長株式、米国債、米国ハイ・イールド債券の米10年金利に対する感応度(52週)
[図表6]米国大型成長株式、米国債、米国ハイ・イールド債券の米10年金利に対する感応度(52週)

 

米国ハイ・イールド債券に分散をしておけば、①現在の課題であるポートフォリオの変動性を減らせるとともに、②長期の課題であるポートフォリオの効率性も高められる可能性があります。

 

いまのうちに、できることをやっておきましょう。

 

 

重見 吉徳

フィデリティ投信株式会社

マクロストラテジスト

 

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