(※写真はイメージです/PIXTA)

流通大手のセブン&アイ・ホールディングスが傘下「そごう・西武」を売却する方向で調整が進んでいます。近年、相次いで百貨店は閉店へと追い込まれていますが、その動きがさらに加速するのではという声も。街のシンボル的な存在として親しまれているケースも多く、そんな百貨店が街から消えたら……考えてみましょう。

あなたにオススメのセミナー

    【関連記事】アマゾンで何でも買えるコロナ時代に…「実店舗」のスゴい戦略

    苦境に立たされる百貨店業界…10年で1兆円も市場縮小

    セブン&アイ・ホールディングスが、傘下の百貨店「そごう・西武」の売却に向け、入札を実施すると大きな話題になっています。

     

    現在、そごう・西武は、以下、7都県に10店舗が営業中です。

     

    [西武百貨店]

    秋田店(93億円)/池袋本店(1,823億円)/渋谷店(432億円)/所沢S.C.(.148億円)/東戸塚S.C.(197億円)/福井店(115億円)

    [そごう]

    千葉店(740億円)/広島店(388億円)/横浜店(1,089億円)/大宮店(312億円)

    ※(カッコ)内年間売上

     

    このうち西武池袋本店は、年間売上1,823億円を誇り、全百貨店中3位。そごう横浜店は年間売上1,089億円で全百貨店中11位を誇ります。今回の売却については色々な評価がされていますが、百貨店業界の苦境をうつすものとして捉える向きが多いようです。

     

    一般社団法人日本百貨店協会が公表している『百貨店売上高』によると、2021年の業界規模は推定4兆4,183億円。2020年からのコロナ禍により、業界は大きな打撃を受けています。2021年は前年比104.7%と、コロナ禍1年目よりは売上は回復。しかしコロナ禍前は下降基調にあり、10年あまりで1兆円程度市場が縮小していることから考えると、たとえアフターコロナといわれるときがきたとしても、コロナ禍前の水準に戻るかといえば難しいように思われます。

     

    【百貨店全国売上の推移】

    2007年:7兆7,052億円

    2012年:6兆1,453億円

    ***************************************

    2017年:5兆9,533億円(99.6%)

    2018年:5兆8,870億円(98.9%)

    2019年:5兆7,547億円(97.8%)

    2020年:4兆2,204億円(73.3%)

    2021年:4兆4,183億円(104.7%)

     

    出所:一般社団法人日本百貨店協会『百貨店売上高』より

     

    杉原 杏璃 氏登壇!
    「THE GOLD ONLINE フェス 2025 @東京国際フォーラム」
    (入場無料)今すぐ申し込む>>

     

    オルカン、S&P500…「新NISA」の最適な投資対象とは
    金融資産1億円以上の方だからできる活用法
    >>1/8(水)LIVE配信<<

     

     

    富裕層だけが知っている資産防衛術のトレンドをお届け!
    >>カメハメハ倶楽部<<

    次ページ百貨店が消えた街…山形県酒田市/埼玉県春日部市

    人気記事ランキング

    • デイリー
    • 週間
    • 月間

    メルマガ会員登録者の
    ご案内

    メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

    メルマガ登録
    会員向けセミナーの一覧