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競合、顧客離れ、天候…失敗の要因は?
投資である以上、メリットだけとは限りません。よくある失敗の要因をみていきましょう。
リスク① 商圏内に競合店がオープンした
昨今はカフェやコンビニなどが併設されたコインランドリーも増えていますが、「洗濯」という部分では「ほかと同じ」という印象を消費者に与えがち。機械さえあれば誰でもできるビジネスなので、参入障壁が低く、商圏内に競合店がオープンすると、経営に大きな影響が出ます。
リスク② 機械の故障が相次ぎ、さらに窃盗事件も
装置産業のため、故障や不具合のトラブルはつきもの。それにも関わらず店は基本的に無人であることがほとんどなので、対応によっては顧客離れを引き起こします。また無人のため防犯性も低く、窃盗等の犯罪も発生しています。
リスク③ 天候に左右されやすい
コインランドリーが儲かるのは梅雨時など、天候不順のとき。反対に晴天が続けば集客はおちます。たとえば東京の過去10年間の日照時間をみてみると、10年平均値に対して2013年は106%、2016年は91%。約15%の差があります(図表)。日照時間にそれだけ幅があるということは、需要にも幅があるということです。一方で経費は固定ですから、「どうやって経営を安定させるか?」が行末を左右するといえるでしょう。
コインランドリー投資…失敗を回避するには?
メリットがある一方、当然リスクもあるコインランドリー投資。「失敗するからやめておけ」という声は、これらのリスクを低減させることができなかったことの裏返しでしょうか。
ではこれらのリスクに対して、どのように対応していくか。
競合店に顧客を奪われるのは、新しい店のほうが機械の機能も新しい、ということが一因です。そのため、珍しい機能をもつ機械を導入する、というのはひとつの対策です。来店ごとに特殊な選択をする人はそうそういませんが、「こんなものまで洗える」「こんなことまでできる」という点がアピールできれば、顧客の定着化、リピートに繋がりやすくなります。
フランチャイズ経営が多いコインランドリー投資において、無人経営のリスク対策は、「フランチャイズの本部がどれほど手厚いフォローをしてくれるか?」にかかっています。顧客対応の質はいかほどか、見極めることが肝心です。また防犯性を高めるために、防犯カメラの設置、管理会社との契約は必須といえます。
天候のリスクについては、天候不順なことが多い季節にキャンペーンを打つことも一手。経営を安定化させる努力を怠らないことが大切です。
もちろん、対策万全だからといって、誰もが成功するとは限らないのは、ほかのビジネスと同様。少しでも成功の可能性を高めるには、良い(自身に合った)フランチャイザーと出合うことはもちろん、(ほぼ任せられるとはいえ)しっかりと経営意識を持って対応することが重要です。
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