「キャンプ場の予約が取れない。」…コロナ禍「キャンプにハマる人」続出のワケ (※写真はイメージです/PIXTA)

国土交通省観光庁によると、2021年の国内旅行者数は前年に比べて半減。新型コロナウイルスの影響により、国内旅行等のレジャーが大きな影響を受けました。ところが2021年のキャンプ人口は、前年より約30%減にとどまっています。多くの業界が利用者減に悩む中、なぜ、キャンプ業界は盛り上がっているのでしょうか。アウトドアビジネスに詳しい村瀬功氏が、近年のキャンプブームについて解説します。

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コロナ禍、「新しくキャンプを始める人」が急増

昨今、キャンプ場業界が活況を呈しています。キャンプユーザーからは、「キャンプ場の予約が取れない」という声がよく聞かれるようになり、テレビ番組においてもキャンプ特集を目にする機会が大きく増えました。

 

2020年以降、コロナ禍をきっかけに新しくキャンプを始めるユーザーが増え、従来からのコアなキャンプユーザーから最近始めたライトユーザーにまで広がりを見せています。

 

大手キャンプ場予約サイト「なっぷ」調べによると、同予約サイトで2021年に予約したユーザーのうち、2020年4月以後にキャンプを始めたユーザーがおおむね7割を占めました。


また、キャンプ料理レシピサイト「ソトレシピ」調べによると、2021年3月にキャンプユーザーに「キャンプ歴」を聞くと、約3割が「1年未満」と回答しました。

 

■キャンプブーム自体は「コロナ前」から始まっていた

コロナ禍により加速しているキャンプブームですが、このブームはコロナの前から始まっていたと見ることができます。

 

ある単語のGoogleでの検索頻度のトレンドをグラフで見ることができるツール「Google Trends」において「キャンプ」というワードを検索すると、過去6年間で検索頻度が上昇傾向にあることがわかります(図表1)。

 

検索期間:2016/1/1~2022/1/1 出典:Google Trends
[図表1]Google Trendsで「キャンプ」と検索すると… 検索期間:2016/1/1~2022/1/1
出典:Google Trends

 

■なぜキャンプが人気?「第二次キャンプブーム」の背景

この近年のキャンプブームは、「第二次キャンプブーム」と言われています。第二次キャンプブームが起こっている背景として、以下の点を挙げることができます。

 

a)第一次キャンプブームはバブル崩壊後の1990年代にあり、その時代に子供だった世代が大人になってキャンプを楽しむようになった、および第一次キャンプブーム時に親だった世代が、子供が独立した現在再びキャンプを楽しむようになった

 

b)都市部への人口集中が進み世の中のデジタル化が進む中において、豊かな自然の中での非日常体験としてのキャンプが注目されるようになった

 

c)SNSの発達により、非日常体験を共有し評価を受けるようになった。最近では、一人でキャンプを楽しむ「ソロキャンプ」にも注目が集まっており、「ソロキャンプ」が2020年流行語トップ10入り、持ち運びや設営が容易な小型で軽量の焚き火台をメーカー各社が発売するほか、YouTubeなどの動画配信サイトやテレビではソロキャンプの楽しみ方を提案する番組が配信・放送されるようになった

株式会社SOTO CFO 代表取締役 公認会計士、認定事業再生士

1980年富山県生まれ広島県育ち。東京大学経済学部卒。社内にCFO(最高財務責任者)が居ない中小・ベンチャー企業に対して、社外の立場からCFOの機能を担う、アウトドアビジネス専門の社外CFO。

公認会計士として監査法人・会計コンサルティング会社で計11年実績を積んだ後、国内最大手スキー場運営会社に経理・IPO実務責任者として参画しIPOへ向けて邁進。ところが50年に1度と言われた大暖冬に見舞われ、一転して危機的状況を迎える。スポンサーから大型資金調達を行い難局を乗り越えた後、CFOとして会社の再建を支えた。その後国内大手合宿施設運営会社及び子会社の国内最大手キャンプ場運営会社のCFOを務め企業成長を推進した。

2021年に「社外CFO」として独立。企業経営をファイナンス・コーポレート面からバックアップし、社長のよき参謀・相談相手となっている。成長企業の財務マネジメント・資金調達・IPO準備の要諦を一気通貫で分かりやすく伝え、ともに手を動かし伴走するスタイルは、CFO経験者ならではと高い評価を受けている。

「豊かな自然の中での非日常体験が人生を豊かにする」と価値を信じ、アウトドアビジネスの健全な発展に寄与することが自らの使命と感じている。

株式会社SOTO CFO(https://sotocfo.co.jp/)

著者紹介

連載アウトドアビジネス特化公認会計士が語る「アウトドアビジネスの現状と可能性」

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