日本株が相対的に魅力度を高める理由
新プレイヤーと新投資主体(個人の積立投資)が日本株の魅力度を高める
2022年に日本株式が相対的魅力度を高めるとしたら、その理由として以下4点ほどが指摘できる。
1.景気拡大上方修正幅大→コロナでは健康被害最小の日本が、先進国最大の経済被害(経済成長の落ち込み)を被った。コロナ終息による景気のリバウンドは日本が一番大きくなるだろう。IMFなどは日本の経済見通しを大幅に上方修正してくるのではないか。
2.地政学の順風・・円安容認、日本へのハイテククラスター回帰、運命の神が日本に微笑む
3.個人投資家資金の流入などにより株式需給改善、バリュートラップ脱却(=日本株の割安感是正)が進展していくだろう。
4.日本の潜在的優良ビジネスモデル再評価へ。
ここで特に説明が必要なのは、3と4である。
潜在的株式投資待機資金は世界最大級、証券投資口座着実に増加
日本の家計はまったく金利が付かない現預金を1072兆円も保有している。この株式投資待機資金の大きさは世界最大級である。この資金の一部でも配当だけで2%のリターンがある株式市場に回れば、株価は大きく上昇する。その萌芽は見えつつある。
真剣に自分の将来を考えなければならない若者を中心にして、つみたてNISAやiDeCoなどで資産形成を行う動きが、このコロナ禍において目立つようになってきた。[図表8]に見るように証券口座数の増加ペースが速まっている。早晩個人の株式積立資金が最大の株式買い主体に育っていくだろう。
武者 陵司
株式会社武者リサーチ
代表
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