(※写真はイメージです/PIXTA)

病院へ行く際には、化粧は控えめにすることや香水はつけないなど、いわゆる「暗黙の了解」ともいうべき、常識やマナーがあります。それは、在宅医療の現場においても同様です。医療法人あい友会の野末睦理事長が解説します。

在宅医療を受ける際に意識したい「小さな」気遣い

時々、自宅に他人が入ると疲れるから、訪問回数を減らしてくださいという要望を受けることがあります。

 

確かに、医師による訪問診療、訪問看護ステーションによる訪問看護、ヘルパーによる訪問介護など、多くのサービスを受けると、そのたびに家をきれいにしなくてはとか、訪問時に家族が同席しなくてはとかの事情で、全体の訪問回数をできるだけ減らしたいと考える人もでてきます。

 

ですが、一般的には、訪問診療を受けるために部屋を掃除しなくてはいけないとか、訪問のたびに家族が同席しなければいけないということはありません。家族が同席できない場合には、メモなどで病状を伝えていただければ十分なのです。

 

ただ、タバコについてはご配慮いただくといいと思います。タバコのニオイに敏感な医療従事者も多いので、訪問する1時間前までに喫煙は済ませて、その後換気を十分にやっておいてもらいたいと思います。これは訪問診療を受ける際のエチケットだと思います。

 

その他に、ペットに関しても少し考慮が必要です。

 

ペットは在宅療養の際にとても重要な役目を果たすので重要ですが、猫の毛に対するアレルギー、犬に対する恐怖などを持つ医療スタッフは少なくありません。

 

訪問してくる医療スタッフに声をかけていただき、診療中にどのように対処したらいいか相談していただけるとありがたいと思います。

在宅医療従事者は「患者さんの人生」を知りたい

訪問診療に携わる医師などの医療従事者は、患者さんの人生そのものに興味をいだき、その人生が意義深いものだったということを、ともに喜びたいという欲求を持っています。

 

ですから、患者さんの人生とともにあった数々の品を一緒に拝見し、その物語を聞くことをとても喜びます。

 

まずは、ベッドの傍らに飾られたお孫さんなどの写真から始まって、飾られている賞状、更には勲章。これらを素早く見つけて、話を振ってくることでしょう。その時はどうぞ遠慮せずに、そのものにまつわる物語を思いっきり語ってください。なかには、ご自分で撮影した写真集を発行された人もいました。また、作家の開高健との釣りの写真を飾っている方もいました。

 

また、若かりし頃の水泳の写真、そのときの記録などを持ち出された人もいました。数えあげれば切りがありませんが、みなさん、それぞれ、思いっきりの人生を歩んできています。訪問診療医は、そのようなお話を伺うのが、何よりの楽しみなのです。

 

今はコロナ禍にあります。患者さん宅での飲食は、感染防止の観点から、禁止されていることが多いと思います。

 

それでも、患者さんのベッドを囲んで、車座になって、患者さんの人生の軌跡をたどるときこそが在宅医療の醍醐味なのだと思います。早くコロナ禍が終息して、お茶でもいただきながら、ゆっくりと話に花を咲かせたいものです。

 

訪問診療に伺うと、ときとしてお土産をいただくことがあります。もちろん、お土産は必要ないばかりか、いただくのは基本的には禁止されています。

 

ですが、庭で取れた柿やいちじくなど、嬉しく、ありがたくいただいて帰ります。これも患者さんの、そしてご家族の人生だからです。

 

 

野末 睦

医療法人 あい友会

理事長

 

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