妻「は?」15歳年上の真面目夫、実は“パパ活三昧”で「いくら使ったの!?」酷すぎる末路【弁護士の実録】

妻「は?」15歳年上の真面目夫、実は“パパ活三昧”で「いくら使ったの!?」酷すぎる末路【弁護士の実録】
(※写真はイメージです/PIXTA)

「不倫」「浮気」「離婚」「セクハラ」……銀座さいとう法律事務所には、今日も有象無象のトラブルが舞い込みます。本連載では、齋藤健博弁護士が実際に寄せられた事例をもとに、男女の法律問題を解説していきます。

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15歳年上夫の「ヤバさ」が暴かれた…

「夫がパパ活アプリ・お見合いアプリで500万円以上散財していました。気持ち悪いので離婚したいです」

 

筆者のもとに一人の女性が訪れました。

 

夫の敏則さん(47歳/男性・仮名)と妻の佳代子さん(32歳/女性・仮名)。15歳も年が離れた夫婦は、5年前に結婚。バツイチの敏則さんには、今年12歳になる前妻との子どもと、佳代子さんとの2歳の子どもがいます。

 

平穏だった日常が壊れたキッカケは、家族ぐるみで付き合いのある、友人からの連絡でした。

 

「言っていいのかわからないんだけど……敏則さん、アプリで見かけたんだけど」

 

会社で役職が上昇してからここ数年、帰りが遅かった敏則さん。不倫なんてできるタイプじゃないと思っていましたが、まさかの情報に動揺してしまいます。

 

胸騒ぎが止まらない佳代子さん。その日の深夜、寝ている敏則さんの横に置かれたスマホを覗くと……。

 

「は?と思わず声が漏れました」

 

LINEには「ハートのついた久美ちゃん」「YOHIMI」といった、本名ではないアカウントが散見されます。相手はどちらも既婚者のようです。夫の悪口をひたすら聞いていることから判明しました。トーク画面を開けば「今日はありがと」という文言、そしてハートだらけのスタンプ。血の気が引いていくのがわかりました。

 

次に佳代子さんが見たのはおびただしい数の出会い系アプリ。そもそもSNSをやっていることを知らなかった……ことなんて、もはやどうでもよくなる事態が発生します。

 

アカウント名は「敏則」を文字ったごく普通のものでしたが、紹介文には「バツイチ子なし」と書かれていたのです。

 

「大人の関係希望・ワリキリ」

「秘密厳守」

 

ずらずらと目を覆いたくなるような詳細なやりとりがありました。敏則さんがしていたのは、不倫というより、金銭を用いたハーレムでした。

 

携帯を放置せずに寝室にまで持ち込む夫を問い詰めれば、寝ぼけ半分なのか、「あれは俺のアカウントじゃない」「友達が作ったやつをたまに見てただけ」「会社の人が飲み会で面白半分で登録した」など、しどろもどろにもほどがある返答が。

 

「いくら使ったの!?」と人生最大の激怒。「もうずいぶん前からだからわかんないよ……」と弱気な敏則さんをさらに問い詰めれば、「……500万円ぐらい……」と恐ろしい告白をしました。

 

「離婚」の二文字が頭をよぎった佳代子さん。勢いそのまま、筆者の事務所を訪れたのです。

次ページ【結論】慰謝料は意外にも「少額」…まさかの理由

※プライバシーに配慮し、実際の相談内容と変えている部分があります。

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