2021年11月22日～11月26日のオーストラリアマーケット動向

為替

先週の豪ドルの対円レートは、大幅に下落しました。新型コロナウイルスのオミクロン型への警戒感から、世界景気への影響が懸念されました。投資家のリスク回避姿勢が強まり、資源国通貨である豪ドル売りの動きとなり、週間では豪ドルは対円相場で下落しました。

（注）左グラフは2020年11月26日～2021年11月26日、右グラフは2021年11月19日～2021年11月26日。
（出所）FactSetのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成

金利

先週の豪州3年国債利回りは、若干低下しました。米国のパウエル連邦準備制度理事会（FRB）議長の続投により、インフレの抑制に向けてテーパリングのペース加速と来年の利上げへの期待が高まり米長期金利が上昇する局面もありましたが、オミクロン型による経済の先行き不透明感などを受けて、主要国の長期金利は低下しました。これらを受けて豪州3年国債利回りもつられた動きとなり、週間では若干低下（国債価格は上昇）しました。

（注）左グラフは2020年11月26日～2021年11月26日、右グラフは2021年11月19日～2021年11月26日。
（出所）FactSetのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成

株式

先週の豪州株式は、下落しました。週の半ばまでは、原油高などが好材料となり、堅調に推移する局面もありました。後半では、オミクロン型による経済の先行き不透明感から、エネルギー株や旅行関連株などが目立って下落したことが重石となり、週間では豪州株式は下落しました。

（注）左グラフは2020年11月26日～2021年11月26日、右グラフは2021年11月19日～2021年11月26日。
　　　株式指数は、MSCIオーストラリア指数（配当込み、現地通貨ベース）。
（出所）FactSetのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成

リート

先週の豪州リート指数は、上昇しました。オミクロン型への警戒感からリスク回避の動きとなり、主要国の長期金利は低下しました。豪州長期金利も低下基調となったことを好感し、豪州リート市場は上昇しました。

（注）左グラフは2020年11月26日～2021年11月26日、右グラフは2021年11月19日～2021年11月26日。
　　　リート指数は、S&PオーストラリアREIT指数（配当込み、現地通貨ベース）。
（出所）FactSetのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成

※当レポートの閲覧に当たっては【ご注意】をご参照ください（見当たらない場合は関連記事『2021年11月22日～11月26日のオーストラリアマーケット動向』を参照）。

（2021年11月30日）