1. 先週の市場動向
先週の市場の振り返り
<株式>
世界の主要株式市場は、新型コロナウイルスのオミクロン変異株(以下、オミクロン型)への警戒感からリスクオフ(回避)の動きが強まり、概ね下落しました。米国株式市場は、週初バイデン大統領がパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の再任を決めたことで長期金利が上昇したためハイテク株が軟調となるなか、週末には南アフリカを中心に感染が広がっているオミクロン型への懸念が高まったことからリスクオフの動きが強まり、急落しました。NYダウは週間で1.97%安となりました。日本株式市場も上値の重い展開が続くなか、週末にオミクロン型への警戒感が強まったことから急落しました。日経平均株価は3.34%安で終了しました。欧州株式市場も、オミクロン型への警戒感によるリスクオフの動きから急落し、独DAX指数が5.59%安、英FTSE100指数が2.49%安となりました。中国株式市場では、中国政府による景気対策への期待から中国本土市場の上海総合指数が0.10%高となる一方、オミクロン型によるリスクオフの動きから香港ハンセン指数は3.87%安となりました。
<リート>
グローバル・リートは、オミクロン型への警戒感を受けて、週間で1.17%安となりました。
<債券>
米国の10年物国債利回りは、週初、バイデン大統領がパウエルFRB議長の再任を決めたことから上昇したものの、週末にオミクロン型が確認され、世界景気の先行き不透明感からリスクオフの動きが強まったことから、前週末比0.059%低下しました。ドイツと日本の10年物国債利回りはほぼ横ばいでした。
<為替>
円は主要通貨に対し上昇しました。円は対ドルで米長期金利が上昇したことから一時115円台半ばまで下落しましたが、週末のオミクロン型の確認を受けてリスクオフの動きが強まったことから、週間では0.63%の円高となりました。対ユーロでは0.65%の円高でした。
<商品>
原油価格は、オミクロン型への警戒感を受けたリスクオフの動きで急落し、10.45%安となりました。
2. 先週のアジア・オセアニア株式・リート市場
3. 先週のメキシコペソ市場
4. 先週のブラジルレアル市場
5. 今週の主な注目材料
※当レポートの閲覧に当たっては【ご注意】をご参照ください(見当たらない場合は関連記事『2021年11月22日~11月26日のマーケットの振り返り』を参照)。
(2021年11月29日)
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