(※写真はイメージです/PIXTA)

三井住友DSアセットマネジメント株式会社が、2022年1月24日~1月28日のマーケットについて振り返り、「1.先週の市場動向、2.先週のアジア・オセアニア株式・リート市場、3.先週のメキシコペソ市場、4.先週のブラジルレアル市場、5.今週の主な注目材料」のそれぞれについて解説します。※本連載は、三井住友DSアセットマネジメント株式会社が提供するマーケットレポートを転載したものです。

1. 先週の市場動向

先週の市場の振り返り

<株式>

世界の主要株式市場は、米国市場を除き下落しました。米国株式市場は、連邦準備制度理事会(FRB)による早期利上げ観測やウクライナ情勢の緊迫化から連日乱高下を繰り返しましたが、好調な企業決算を受けて週末に急反発し、上昇して終了しました。NYダウは週間で1.34%高となりました。連邦公開市場委員会(FOMC)では次回3月会合での利上げ開始やその後のバランスシート縮小が示唆され、記者会見でパウエルFRB議長がタカ派的な姿勢を示したことからハイテク株を中心に値を崩す場面がありました。一方、日本株式市場は、FRB議長の発言でハイテク株が売られたことなどを嫌気して、続落しました。日経平均株価は2.92%安で終了しました。欧州株式市場も、早期米利上げ観測やウクライナ情勢をめぐる不透明感から下落しました。独DAX指数が1.83%安、英FTSE100指数は0.37%安となりました。中国株式市場では、中国本土市場の上海総合指数が4.57%安、香港ハンセン指数は5.67%安で終了しました。

 

<リート>

グローバル・リートは、長期金利の上昇と株価の下落を受けて、0.36%安となりました。

 

<債券>

主要国の10年物国債利回り(長期金利)は、上昇しました。米国の長期金利は、パウエルFRB議長がFOMC後の記者会見で金融引き締めに前向きな姿勢を示したため、一時1.8%台後半に大きく上昇しました。しかし、その後景気の先行き不安から米国債を買う動きが広がり、1.7%台に戻して終了し、週間では小幅な上昇となりました。米国につれてドイツと日本の長期金利も上昇しました。

 

<為替>

円は対ドルで下落しました。FOMCの結果を受けて米国の金融引き締めが進むとの見方が強まったことで日米の金融政策の方向性の違いから円売り・ドル買いが優勢になりました。円は115円台に下落し、1.33%の円安となりました。また、ユーロがドルに対し大きく売られたことから、円は対ユーロで128円半ばに上昇し、0.29%の円高となりました。

 

<商品>

原油価格は、世界的な景気回復に伴う原油需要増を見込む買いに加え、ウクライナ情勢の緊迫化などから続伸し、1.97%高となりました。

 

 

(注)最終営業日ベース。 (出所)FactSetのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成
(注)最終営業日ベース。
(出所)FactSetのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成

 

 

(出所)FactSetのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成
株式(前週比) (出所)FactSetのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成

 

 

(出所)FactSetのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成
リート(前週比) (出所)FactSetのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成


 

(出所)FactSetのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成
10年国債利回り(前週差) (出所)FactSetのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成



 

(出所)FactSetのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成
為替(前週比) (出所)FactSetのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成

2. 先週のアジア・オセアニア株式・リート市場

(注)最終営業日ベース。為替の変化率がプラスの場合は各国通貨高・円安、マイナス▲の場合は各国通貨安・円高。 (出所)FactSetのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成
国・地域別の株価指数(現地通貨ベース)、為替レート (注)最終営業日ベース。為替の変化率がプラスの場合は各国通貨高・円安、マイナス▲の場合は各国通貨安・円高。
(出所)FactSetのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成

 

 

(注)データは2021年10月29日~2022年1月28日。グラフの各国・地域別の株価指数は表と同じ。 (出所)FactSetのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成
国・地域別の株価指数の推移 (注)データは2021年10月29日~2022年1月28日。グラフの各国・地域別の株価指数は表と同じ。
(出所)FactSetのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成

 

 

(注)最終営業日ベース。S&P REIT指数の国・地域別指数(配当込み、現地通貨ベース)。 (出所)FactSetのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成
国・地域別のREIT指数(配当込み、現地通貨ベース) (注)最終営業日ベース。S&P REIT指数の国・地域別指数(配当込み、現地通貨ベース)。
(出所)FactSetのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成

 

 

(注)データは2021年10月29日~2022年1月28日。S&P REIT指数の国・地域別指数(配当込み、現地通貨ベース)。アジア:アジア・パシフィック(除く日本)。 (出所)FactSetのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成
国・地域別のREIT指数の推移 (注)データは2021年10月29日~2022年1月28日。S&P REIT指数の国・地域別指数(配当込み、現地通貨ベース)。アジア:アジア・パシフィック(除く日本)。
(出所)FactSetのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成

3. 先週のメキシコペソ市場

(注)データは2021年1月29日~2022年1月28日。 (出所)FactSetのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成
(注)データは2021年1月29日~2022年1月28日。
(出所)FactSetのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成

 

(注1)先週末は最終営業日ベース。 (注2)円/メキシコペソと円/米ドルの単位は円、メキシコペソ/米ドルの単位はメキシコペソ。 (注3)メキシコペソ/米ドルの騰落率はメキシコペソの対米ドルでの騰落率。 (注4)WTI原油先物価格の単位は米ドル。 (注5)前週比は2022年1月21日から2022年1月28日まで、前月末比は2021年12月31日から2022年1月28日まで、前年末比は2021年末から2022年1月28日まで。 (出所)FactSetのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成
(注1)先週末は最終営業日ベース。
(注2)円/メキシコペソと円/米ドルの単位は円、メキシコペソ/米ドルの単位はメキシコペソ。
(注3)メキシコペソ/米ドルの騰落率はメキシコペソの対米ドルでの騰落率。
(注4)WTI原油先物価格の単位は米ドル。
(注5)前週比は2022年1月21日から2022年1月28日まで、前月末比は2021年12月31日から2022年1月28日まで、
     前年末比は2021年末から2022年1月28日まで。
(出所)FactSetのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成

4. 先週のブラジルレアル市場

(注)データは2021年1月29日~2022年1月28日。 (出所)FactSetのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成
(注)データは2021年1月29日~2022年1月28日。
(出所)FactSetのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成

 

(注1)先週末は最終営業日ベース。 (注2)円/ブラジルレアルと円/米ドルの単位は円、ブラジルレアル/米ドルの単位はブラジルレアル。 (注3)ブラジルレアル/米ドルの騰落率はブラジルレアルの対米ドルでの騰落率。 (注4)鉄鉱石は先物価格(米ドル)。 (注5)前週比は2022年1月21日から2022年1月28日まで、前月末比は2021年12月31日から2022年1月28日まで、前年末比は2021年末から2022年1月28日まで。 (出所)FactSetのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成
(注1)先週末は最終営業日ベース。
(注2)円/ブラジルレアルと円/米ドルの単位は円、ブラジルレアル/米ドルの単位はブラジルレアル。
(注3)ブラジルレアル/米ドルの騰落率はブラジルレアルの対米ドルでの騰落率。
(注4)鉄鉱石は先物価格(米ドル)。
(注5)前週比は2022年1月21日から2022年1月28日まで、前月末比は2021年12月31日から2022年1月28日まで、
     前年末比は2021年末から2022年1月28日まで。
(出所)FactSetのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成

5. 今週の主な注目材料

※各経済指標・イベントは予定であり、変更されることがあります。
※各経済指標・イベントは予定であり、変更されることがあります。

 

 

(2022年1月31日)

 

先週の注目の「日々のマーケットレポート」

2022年1月28日 2022年は出遅れている新興国株に注目

2022年1月27日 FRBはFOMCで3月利上げを強く示唆

2022年1月27日 次世代エネルギーの本命、再エネ由来の『グリーン水素』

2022年1月26日 IMFは世界経済見通しを+4.4%に下方修正

 

先週の注目の「市川レポート」

2022年1月27日 2022年1月FOMCレビュー ~株安の反応をどう解釈するか

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