為替
先週の豪ドルの対円レートは、下落しました。主要国の石油備蓄放出の観測による原油先物価格の下落や、豪州準備銀行(RBA)の早期利上げ期待がやや後退したことなどが豪ドル売りの動きとなり、週間では豪ドルは対円相場で下落しました。
金利
先週の豪州3年国債利回りは、低下しました。豪州7-9月期賃金指数は予想通りの伸びとなりましたが、RBAのインフレ目標の数字には届かなかったことから、早期利上げ期待はやや後退しました。また、欧州の新型コロナ感染再拡大による経済の先行き不透明感などを受けて、主要国の長期金利は低下しました。これらを受けて豪州3年国債利回りもつられた動きとなり、低下(国債価格は上昇)しました。
株式
先週の豪州株式は、下落しました。週初は、豪州の最大貿易相手国である中国の好調な経済指標を受けて堅調な動きとなりました。その後、鉄鉱石相場が軟調となったことが重石となり鉱業株などが下落しました。週の後半にはRBAの早期利上げ観測後退により上昇する局面もありましたが、週間では豪州株式は下落しました。
リート
先週の豪州リート指数は、上昇しました。主要国の長期金利の低下などを受けて世界的にリート市場が上昇しました。豪州においても、RBAの早期利上げ観測が後退したことが追い風となり、豪州リート市場は上昇しました。
※当レポートの閲覧に当たっては【ご注意】をご参照ください(見当たらない場合は関連記事『2021年11月15日~11月19日のオーストラリアマーケット動向』を参照)。
(2021年11月24日)