低コスト・ハイセンスな部屋を実現するには!?
さて、次に家具についてです。家具の良し悪しや使い勝手の良さなども、ゲストの人気を左右します。Airbnbで貸し出す部屋をそれまで家具家電つきで賃貸にしていた場合など、家具がそのまま残っていると思いますが、それをもったいないからと使い回すのは厳禁です。
多少お金がかかっても新しいものを買い揃えてください。日本の若者が使うような小さなテーブルや狭いベッドは、外国人ゲストにとって魅力がありません。それに、安っぽい家具を魅力的に写真に納めることも難しいでしょう。
AirbnbにはAirbnbに適した家具があります。「高級な家具なんて買っていたら、収益が出ないじゃないか」と思われるかもしれません。もちろん必要以上に高級な家具を入れる必要はないのです。安っぽくなく、実用的で、ある程度のおしゃれ感があり、価格的にも負担にならない家具を選んでください。お勧めはイケアの家具です。
なぜイケアかと言うと、価格の手頃さもありますが、一番の理由は北欧生まれの家具を扱っている点です。北欧家具は外国人ゲストにとって馴染みが深いものです。またサイズ的にも、外国人(特に欧米人)にとってジャストサイズです。
イケアの家具は販売価格を抑えるために、自分で組み立てることが前提となっていますが、物件の収益を上げることを考えるなら、その程度の手間は進んで引き受けるべきだと思います。ただし、部屋の雰囲気を左右するインテリア選びにはセンスも必要です。ひとくちに椅子と言っても、大きさや形、デザイン、座り心地など何種類もあります。
ベッドにしてもカバーにしても、色や柄や素材など選択肢はいくつもあります。一つひとつを悩みだすと、何が正解か分からなくなってくる人もいるはずです。そういうときは、プロに任せるのも1つの手です。全体のトーンを同じにしたり、写真映えする部屋にしたり、ごちゃごちゃせずにシンプルで清潔感ある部屋にしたり、ストーリーのある部屋にしたり。
Wi–Fi環境は絶対不可欠
もし本気で部屋をつくるのであれば、インテリアコーディネーターに依頼することも検討してみてください。プロのインテリアコーディネーターで、これまでモデルルームを何十件、何百件とデザインしてきた人ならではの発想やテクニックがあります。プロの方にお願いして、イケア+αのインテリアコーディネートをお願いすれば、自分でやるよりずっと美しくセンスの良い部屋になるでしょう。
Airbnbでは、Wi–Fi環境は絶対不可欠です。また固定回線よりもモバイルWi–Fiをお勧めします。観光中もモバイルWi–Fiを持ち歩けば、外出先でマップを見たり、電車の乗換案内を見たり、お店探ししたりが自在にできるためです。ゲストからのクレームを減らすために、回線は必ずデータ通信量が無制限のものにすべきです。
現在、実際に無制限で使えるモバイルルーターは非常に少ないですが、WiMAXは無制限で利用できます。中には「モバイルWi–Fiはありますか?」と、わざわざ問い合わせてくるゲストもいるくらいです。そのため、ホストによっては物件のタイトルに「フリーモバイルWi–Fi」とか「ポケットWi–Fiあり」と入れる人がいます。
Wi–Fi環境が1つのセールスポイントになり得るということです。ちなみに外国にはあまりモバイルWi–Fiがないため、珍しがられます。日本のどこでも大体繋がるということにもびっくりされます。空港でモバイルルーターを借りるゲストもいるようですが、部屋のオプションとしてつけていれば、その手間もないため喜ばれます。