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医師夫妻のタワマン離婚劇
今回は、タワマン住まいで医師同士の、パワーカップルのリコカツです。
【家族構成】
相談者:黒木あゆみさん(仮名/30歳)。歯科医院の勤務医で、年収2800万円。女優の本田翼似。
夫:拓也さん(仮名/37歳)。総合病院で内科医として勤務。年収6000万円。確定申告書を見たかぎりでは、『6000万円稼いでいた時期もあった』だけで、今は3000万円ぐらいとのこと。
※2人の年収は、勤務先での残業代やほかの病院でのアルバイト代を含む。
子ども:長女(3歳)
「夫の不貞を知って離婚を切り出したのは私ですが、夫に戻ってきたい気持ちがあるなら戻ってきてもらい、夫婦関係を再構築したいと思っています。どうしたらいいですか?」
夫の不貞を許し、関係を修復したい――。言葉だけだと古風でしとやかな妻に見えますが、齋藤弁護士はあゆみさんについてこう語ります。
「相談の初回から本件が解決するまで、あゆみさんは拓也さんへの罵詈雑言を並べ立てていました。息継ぎをする間もないほど終始早口でヒステリックに、毎回。かなり気が強い女性なので、夫婦喧嘩のときにあのような態度を取られていたら、拓也さんはひとたまりもなかったかもしれません。
あゆみさんは当初、『もし離婚になったとしても、夫名義でローンを支払っているタワマンには住み続けたい』と希望していました。ですが、相談の最後に必ず『戻ってきたい気持ちがあるなら、戻ってきてもらいたいです』とつけ加えるので、私はあゆみさんがまだ、拓也さんに愛情があるのだと判断しました。あゆみさんは本当は、タワマンより、拓也さんとやり直したいように見受けられました」