【ドロ沼離婚劇】マッチングアプリで出会った女医のまさかの価値観とは
安い慰謝料で自由の身に
自身の不倫が離婚原因になったにもかかわらず、相場より約100万円安い慰謝料100万円を元夫に支払い自由の身になった女優、広瀬アリス似の美女医、藤木恭子さん(仮名/36歳)。恭子さんの弁護を担当した齋藤弁護士が本件の決着を見て、どのような所見を抱いたのかを聞きました(以下、「」内のコメントはすべて齋藤弁護士)。
「恭子さんはクリニックの女医で、父親は開業医かつ不動産投資も行っているセレブ。元夫の悟さん(33歳)は、サラリーマン家庭に育った看護師。逆格差婚ですが、『格差婚をしたい』『身の丈に合わないが愛でカヴァーする』などの理想は、関係が壊れやすいとわかる代表例だと思いました。
悟さんは恭子さんの不倫を許し、関係を再構築しようとしましたが、恭子さんは『男は取り替えがきく存在』という考え方。悟さんから『不倫相手と別れてほしい』といわれた途端に、彼を切り捨てたのです。
全員にはあてはまりませんが、格下は格上に取り入ろうとしますが、格上は格下に歩み寄ろうとはしないのかもしれません。格上が格下に多少なりともメリットを感じていれば、寄り添うこともあるかもしれませんが……。
医師は婚活中の女性にとって、花形の職業と言われています。医師と結婚を臨む婚活中の女性がこの記事を読んでくださるかは定かではありませんが、お伝えしておきます。これも医師全員には当てはまりませんが、医師業に就く人は想像以上に不倫をしていると思ったほうがいいと思います。高収入なのでいい生活をさせてもらえるぶん、異性関係には目をつぶる覚悟が必要かもしれません。そして恭子さんのケースでもわかるように、性別も無関係です」
あの時こうしていたら…女医の後悔
恭子さんの年収は3000万円。医師としては優秀かもしれませんが、入籍後1ヵ月で別居しました。医師業は慎重さを求められるのに、結婚は選択ミスをしたといえます。ミスをしないために、結婚前にすべきことはあるのでしょうか。
「これは医師業従事者問わずへのアドバイスになりますが、第三者の声に耳を傾けることです。結婚前は頭の中が“お花畑”になっていると思いますが、仮に相手との結婚を親や友人に反対されたら、冷静に一考してみるべきです。
恭子さんは結婚前、親を含め周囲全員に反対されたそうです。『あなたと悟さんでは、立場や収入が釣り合わないからやめたほうがいい』と。自身も『あのとき、周りの声を聞く耳を持っていたら……』と、後悔していました。
結婚生活や離婚時のトラブルを避けるために、『婚前契約書』の作成が流行っていますが、個人的にはマストではないとも思っています。婚姻前に離婚するときの条件も定めておくのですが、人間は気持ちが変わる生き物だからです。誰もが離婚するつもりで入籍はしないはずですが、離婚するときに婚姻前と違う条件を求めようとしても、難しくなるからです。ただし、手段として知っておいていいかもしれません。ちなみにですが、婚姻期間中になにか契約をした場合には、夫婦間の取消権というものを行使できます。
サレ妻はタダでは引き下がらない
婚前契約書を作成せずに、離婚した恭子さんと悟さん。齋藤弁護士が担当した恭子さんのその後はというと。驚くことに、また弁護を依頼してきたそうです。
「マッチングアプリで出会った既婚者2人と不倫をしていて、配偶者にバレて同時に慰謝料を請求されたのです。配偶者2人の請求額は、2000万円と1000万円。恭子さんには8000万円の預貯金がありますが、合計3000万円はさすがに痛い額です。
慰謝料の相場は、不倫された夫婦側が離婚しても、最高額は300万円程度。2人が提示した金額は大幅に上回っています。処理を早く終わらせたければ相場額に寄せることが鉄則ですが、不倫相手を感情的に許せない場合は、高額請求する傾向にあります。『自分はこんなに高額をもらっても、精神的苦痛からは逃れられない』という、意思表示なのです。
相場より金額が高いのでもめることは必至。訴訟は長期化します。サレ妻(夫に不倫をされた妻)は綿密に証拠を集めてから訴訟に持ち込むので、勝つことは目に見えている。有責者である恭子さんの、訴訟が長引くほどかさむ費用も見込み決めた慰謝料だと思われます。
サレ妻は、ただでは引き下がりません。訴訟にかかる時間と費用で、有責者である恭子さんにイヤがらせをしようとしているのではないでしょうか。よくあるケースです」
「現在、恭子さんの弁護を担当しているのでこれ以上の情報は明かせませんが」と前置きして、齋藤弁護士がもう1つの懸念材料について話してくれました。
今明かされる女医の更なる悪行
「恭子さんには、元旦那さんとの離婚時に同席していた彼氏以外に本命がいます。本命に不倫していた事実を知られたら、どうなることか……。
彼女は、『自分に手に入らないものはない。なにをしても私は悪くない』という考えの持ち主なので、たとえ今回の訴訟を乗り切ったとしても、将来が心配です。依頼時に同席していた彼氏の例を見ても、男の趣味はよくないな、と思ってもいましたし(笑)。
個人的には同業の医師のうち、あまり貞操には拘泥しない方……というのがいい表現なのかわかりませんが、そういったニュアンスの方がいいのではないかと思いますが、私は仲人ではないのでアドバイスまでは踏み込みすぎです。2人からの慰謝料請求の弁護に手を尽くします」
一般常識とはかけ離れているという自覚もないという、恭子さんの将来はどうなるのか。機会があればまた、齋藤弁護士に彼女の近況を聞いてみたいと思うインタビューでした。