(※写真はイメージです/PIXTA)

腎不全が進行すると、人工的に血液の浄化を行う「人工透析」治療の必要に迫られます。透析が必要となる手前では、医師から食事制限を課されることになりますが、どのくらいまで減らさなければならないのか…?と疑問を抱いている患者さんも多いようです。ここでは、リンにまつわる「腎臓病患者が食事で気をつけたいこと」について、腎臓内科医・南青山内科クリニック院長の鈴木孝子氏が解説していきます。

「カリウムが多い食品の一例」と「調理の工夫」を解説

しかし食事は毎日のことですので、地道に行うことで腎臓への負担を減らすことができ、透析を遅らせることにつながります。

 

また、リンと同様、カリウムを吸着する薬がありますので、重症度によりこうした薬も併用します。

 

<カリウムが多い食品の一例>

 

果物:バナナ、グレープフルーツ、夏みかん、メロンなど。100%果汁ジュースも

 

野菜・いも類:かぼちゃ、なす、にら、キャベツ、白菜、切り干し大根など。いも類は全般的に多く、特にサトイモに多く含まれる

 

海藻類:ひじき、昆布など

 

その他:牛乳、豆乳、納豆、刺身など

 

<調理の工夫>

 

●よく洗う、水にさらす

 

●細かく切る(断面が多いほど、カリウムの流出が多くなるため)

 

●茹でる

 

●下茹でしてから加熱する(炒める、揚げる、煮込む)

 

●電子レンジで加熱したら水にさらす

 

 

鈴木 孝子

南青山内科クリニック 院長 

※本連載は、鈴木孝子氏の著書『「生涯現役」をかなえる在宅透析』(幻冬舎MC)より一部を抜粋・再編集したものです。

「生涯現役」をかなえる在宅透析

「生涯現役」をかなえる在宅透析

鈴木 孝子

幻冬舎メディアコンサルティング

わが国で透析といえば一般的に、医療機関に通って行う「施設血液透析」のことを指します。 実際に9割の患者がこの方法で治療を受けています。しかしこの方法は、人間らしい生活が奪われるといっても過言ではなく、導入直後は…

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