1. 先週の市場動向
先週の市場の振り返り
<株式>
世界の主要株式市場は、中国を除き概ね上昇しました。米国株式市場は、好調な7-9月期の企業決算に加えて、米連邦公開市場委員会(FOMC)で量的緩和の縮小(テーパリング)の開始が決定されたものの、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長が利上げに慎重な姿勢を示したことや、10月の雇用統計で非農業部門雇用者数が市場予想を上回ったことなどを好感して上昇しました。NYダウが週間で1.42%高となるなど、主要な株価指数は過去最高値を更新しました。日本株式市場は、衆議院選挙で自民党が絶対安定多数を獲得したことを好感し、週初から大幅高となりました。日経平均株価は2.49%高で終了しました。欧州株式市場は、米国株式市場の上昇や好調な企業決算を受けて続伸しました。独DAX指数は2.33%高、英FTSE100指数は0.92%高となりました。一方、中国株式市場は、景気減速への警戒感などから下落しました。本土市場の上海総合指数が1.57%安、香港ハンセン指数は2.00%安となりました。
<リート>
グローバル・リートは、株式市場の上昇と長期金利の低下を受けて、週間で1.81%高となりました。
<債券>
主要国の10年国債利回りは低下しました。米国の10年物国債利回りは、FOMCでパウエルFRB議長が利上げに慎重な姿勢を示したことなどを受けて大きく低下しました。ドイツの10年国債利回りも緩和的な金融環境が続くとの見方から大きく低下しました。
<為替>
円相場は、欧米の金利低下を受けて、主要通貨に対し上昇しました。円は対米ドルで114円近辺から113円台半ばに上昇し、週間では0.50%の円高となりました。円は対ユーロでは132円近辺から131円近辺に上昇し、0.65%の円高となりました。
<商品>
原油価格は、これまでの一方向の上昇に伴う利益確定の売りなどから続落し、2.75%安で終了しました。
2. 先週のアジア・オセアニア株式・リート市場
3. 先週のメキシコペソ市場
4. 先週のブラジルレアル市場
5. 今週の主な注目材料
※当レポートの閲覧に当たっては【ご注意】をご参照ください(見当たらない場合は関連記事『2021年11月1日~11月5日のマーケットの振り返り』を参照)。
(2021年11月8日)
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