為替
先週の豪ドルの対円レートは、上昇しました。原油高などが好感され、資源国通貨である豪ドルは堅調に推移しました。早期の利上げ期待を反映して豪州の金利が上昇し、豪ドルが買われる要因となりました。これらを受けて、豪ドルは対円相場で上昇しました。
金利
先週の豪州3年国債利回りは、大幅に上昇しました。27日発表の7-9月期豪州消費者物価指数(CPI)の基調的な動きを示すトリム平均値が市場予想を上振れたことにより、豪州3年国債利回りは上昇しました。その後も、豪州準備銀行(RBA)が国債購入を見送ったため早期の政策金利引き上げの観測が高まり、豪州3年国債利回りは大きく上昇(国債価格は下落)しました。
株式
先週の豪州株式は、下落しました。木曜日(28日)まで、感染者数のピークアウトによる経済再開期待の継続や、原油高などが支援材料となり、豪州株式は堅調に推移していました。金曜日(29日)にはインフレ懸念や金利の急騰によって早期の利上げ観測が高まったことから、豪州株式は大きく下落し、週を通しても下落となりました。
リート
先週の豪州リート指数は、大幅に下落しました。豪州株式が堅調に推移していたことを受けてリート市場も同様の動きでした。金曜日(29日)には、インフレ懸念や金利の大幅上昇を受けて早期利上げ観測が高まったことから、リート市場は大幅に下落しました。
※当レポートの閲覧に当たっては【ご注意】をご参照ください(見当たらない場合は関連記事『2021年10月25日~10月29日のオーストラリアマーケット動向』を参照)。
(2021年11月2日)