北米ボーディングスクールへの留学…オンライン化進むなか「キャンパス訪問」をするメリット

北米ボーディングスクールへの留学…オンライン化進むなか「キャンパス訪問」をするメリット

2021年に入ってからも新型コロナウイルスが猛威を振るうなか、多様性を重要視する世界中の保護者が、我が子を通わせたいと注目する「ボーディングスクール」の出願プロセスに変化が出ています。SAPIX YOZEMI GROUPの国際教育事業本部長兼Triple Alpha代表取締役社長の髙宮信乃氏が、オンライン化が加速する時代において、「キャンパス訪問」をすすめる理由は何なのでしょうか。詳しく見ていきましょう。

学力だけでなく「人間力」をより重視するプロセスへ

ボーディングスクールの出願プロセスは、日本の受験と比べると、学力だけでなく人間性も含めて総合的に審査をする“holistic approach”が採用されます。そして米国の場合、他の国のボーディングスクールと比較してもその要素が特に強い傾向にあります。

 

これはパンデミック前から議論を呼んでいた大学受験のための共通テストのスコアの扱いについて、新型コロナウイルスの影響によって各教育機関による変更が加速したことも関係しています。米国の大学は、本年度も多くの大学が ”test-optional”もしくは “test-blind”のポリシーを導入しています(注)

 

大学同様、 SSATなど高校受験の際に使用される共通テストにおいても、生徒の全員を大学に送りこむことを第一のミッションとして掲げるボーディングスクールのほとんどが、昨年度に引き続き test-optionalのポリシーを継続しているのです。

 

生徒の人間性、そして入学してからのポテンシャルを示すものとして審査に大きな影響を及ぼすのが、エッセイと推薦状、そしてボーディングスクール受験においてはインタビューです。

 

人間力をより重視するプロセスに移行するなか、オンラインでインタビューを受けるとなると、30分程度の限られた時間の中で自己アピールすると共に、最適な選択であるかを判断する必要があります。

 

学校選択では、“学校が生徒を選ぶだけでなく、生徒も学校を選ぶこと”が鍵となるでしょう。

 

ボーディングスクールが重視する Diversity も学校を見極める上での大切な要素 (The Frederick Gunn School)
ボーディングスクールが重視するDiversityも、学校を見極める上での大切な要素 (The Frederick Gunn School)

 

生徒の個性はもちろん、目標やご家族の事情、価値観により、選択の基準は変わります。また学校にも個性があります。合格率を高めるためにも、学校のブランドではなく、観察力をもって留学の成功につながる best fitな判断をすることが大切です。

 

 

SAPIX YOZEMI GROUP 国際教育事業本部長

Triple Alpha 代表取締役社長

髙宮信乃

 

 

(注)参照:Y-SAPIX Global Campus内コラム『新型コロナウイルスが大学入学選抜にもたらした影響とは?』(https://ygc.y-sapix.com/articles/16299.html)

 

 

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