【NZ不動産】コロナ禍2回目のクリスマスシーズンも、マーケットは絶好調のワケ ※画像はイメージです/PIXTA

南半球に位置するニュージーランドはこれから本格的な夏を迎えます。しかし、コロナ禍において毎週月曜日に首相の記者会見を聞き、行動を決定するパターンはいまも続行中です。経済も大きく変化しましたが、不動産業界はどうでしょうか。オークランド在住で不動産会社を経営する筆者が、現地でしか掴めない不動産事情をレポートします。※本記事は、2021年11月6日現在の情報に基づいて執筆されています。

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ステイホーム続行中も、人々の気持ちはクリスマスへ…

ニュージーランドのオークランドでは、以前よりサマータイムも始まり、桜の花も咲いて春を感じる日々でしたが、ここ数日桜は散り、雨の日も増えました。まだ気温が低いときもあるなど、とても夏とはいえない今日のこの頃です。

 

そして未だに続く「ステイホーム」。レベル3となり、商店、美容室、美術館なども閉店し、飲食店はお持ち帰りのみ営業というなかで、8日の週からは「レベル3ステップ2」と称し、商店や美術館などの営業が開始され、25名以内であれば、屋外に限っては集まりが許可される予定です。

 

このレベルが予定通り行われるのでしょうか。毎日の感染者は100名越えです。果たして予定通り移行するのでしょうか…?

 

そんななか、人々の話題は「クリスマスをどうするか?」に移っています。すでにもう年末年始のことを考えているのです。

 

別荘があるオークランドから北へ2~4時間の距離のノースランド。こちらも、感染者が急激に増え、レベル2から3へと移行し、県外移動禁止となっています。

 

ロックダウンにより、別荘でゆっくりしようかと思っていたファミリーも、オークランドへの移動が急にできなくなるという状況となり、出張で出かけていた筆者の知人は、急なレベル移行でオークランドの自宅に戻れなくなってしまいました。

通信販売やIT関連は好調、小売りや飲食は厳しい状況に

商店が営業してないことから、みんなが頭を悩ませているのは、国内外の親しい人たちへ贈るクリスマスプレゼントについてです。郵便事情も悪いため、海外送付はいつもより早めにすませておくよう、テレビ等のニュースでも奨励しています。

 

そのような状況を受け、通信販売は好調です。一日中「ステイホーム」ですから、ネットの閲覧率は高く、生活必需品からクリスマスプレゼントまで、通信販売でゲットしています。違うかたちでのマーケット開拓となったといえるでしょう。店が開けずネット販売に移行したことで、写真の質やウェブデザインのセンスも問われるようになったため、Eコマース関連、ウェブデザイン関連のIT企業は恩恵を受けているところも多いと思われます。

 

医療関係、食料関係(農家・スーパーマーケットなど)、光熱関係、建築関係、法律弁護士、会計士、我々不動産関係の業種は、「ステイホーム」の状況にあっても、なんとかネットを通じて営業ができています。

 

いちばんダメージが大きいのは、小売店、飲食店、美容関係、ツーリズムです。これらは業務が行えませんから、利益が大幅に下がって苦労されていることでしょう。

 

「感染者が1人出ただけでロックダウン?」

「インフルエンザとどう違うの?」

「このままでは経済が回らない!」

 

そんな声を背景に、ワクチン接種率90%台を目指してステイホームを緩和し、経済を回す意向もあるようですが、実際はもう2ヵ月以上、毎週月曜日の午後に行われる首相の記者会見を聞き、指示に沿って生活や仕事を調整する日々が続いています。

 

もともと「まとめ買い」傾向がある国民性なので、食糧確保等はそれほど苦痛ではないものの、やはりステイホームで家族がそろう時間が増えれば、朝・昼・晩の3食の用意も大変です。お子さんがいれば、ウェブによる授業でパソコンも必要になります。当然、お子さんの人数だけパソコン等の機材も必要になりますし、なにより低学年の場合はサポートが必要ですから、親御さんは大変です。

 

お子さんの授業に仕事用のパソコンを使うわけにいかず、慌てて買い求めるなど、最初のころは皆さんかなり右往左往していました。経済的に大変な家庭にはパソコン支給のサポートをするなど、学校も工夫をこらし、なるべく支障のないかたちで子どもたちに教育を続けられるよう奮闘しているのです。

 

Goo Property NZ Ltd. 代表取締役社長

1982年、大阪女学院短期大学英語科卒業。カリフォルニア大学デイビス校留学。帰国後、旅行会社のツアーコンダクターに従事。1987年、ニュージーランドツアーの添乗を機に、移住希望を持つ。

1995年1月の阪神・淡路大震災を経験し、1996年に移住を実現。 自己の居住用物件さえあれば、落ち着いて生活ができると感じ、ワンルームマンション購入を実行。その経験を生かし、不動産業界に参入。当時インターネット環境が整いつつある中、日本語ウェブサイトを開設し、留学・観光・不動産投資についてのコンサルティングを始める。

現在、ニュージーランドの大手不動産売買仲介会社であるHarcourts New Lynn(ハーコウツ・ニューリン)支店にてセールスコンサルタントとして活動しながら、日本人のための投資コンサルタント会社Goo Property NZの代表としても活躍中。

著者紹介

連載現地スペシャリストがお届け!「ニュージーランド不動産」最新事情

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