NZ不動産マーケットの2021年を振り返り…ファーストバイヤー大量出現の理由も【現地バイヤーが詳述】 ※画像はイメージです/PIXTA

ニュージーランドのアーダーン首相は、新型コロナの感染対策としてフレキシブルな対応を取り入れ、成果を上げています。それなりの制限はありつつも、不動産業界は相変わらず活況です。2021年のマーケットを振り返りながら、来年の状況を予想します。オークランド在住で不動産会社を経営する筆者が、現地でしか掴めない不動産事情をレポートします。※本記事は、2021年12月6日現在の情報に基づいて執筆されています。

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アーダーン首相が導入した「信号システム」

11月29日、ニュージーランドのアーダーン首相は、新型コロナの感染対策として、各地域で「緑・オレンジ・赤」の3段階の信号システムの色を導入することを決めました。この制度は12月3日未明から運用開始され、ワクチン接種証明書の使用により、飲食店、スポーツジム、イベント開催などを認めていきます。

 

この信号システムの区分によると、オークランドの北のノースランドの一部、オークランド、ワイカト地方などは「赤」となり、それ以外の北島の都市及び南島全土は「オレンジ」からスタート。この色の違いをマスターするには若干苦労しますが、美容室の営業開始、飲食店内での飲食ができるようになり、スポーツジムの営業再開もあり、国民の生活は、少しずつですが緩和されてきました。

 

ただし、ワクチン接種2回の証明書(=ワクチンパス)の提示が必要で、条件付きの行動ではあります。

ファーストバイヤーの勢いが目立った2021年後半

われわれ不動産業界では、これまで予約制だった内覧が、土日の定期的時間のオープンホーム開催となり、数多くの内覧者を受け入れることができるようになります。とはいえ、マスク着用と消毒の徹底が必須です。

 

そんななか、新種の感染菌オミクロンの存在が発生し、隣のオーストラリアで感染者が出ているので、NZに入ってくるのも近いのではとかたずをのんで見守っています。海外への渡航を期待していただけに、正直、落胆は隠せません。

 

しかし現時点では、12月15日から約1ヵ月間、オークランドの県境を行き来できるように解放されることになっており、人々はクリスマスホリデーへの期待に胸を躍らせています。

 

繁忙期のいま、今年もたくさんの売買が成立しました。飲食店、観光業を中心に大変な経済のなか、不動産業界はお陰様で例年通の繁忙期を過ごしています。オフィスでの面談が許されていない現在、Zoomでの打ち合わせやメールでの資料送付となるため、通常より業務に時間がかかります。

 

今年の特徴は、ファーストホームバイヤーの力が強くなったことです。家賃高騰のなか、後半は住宅ローンの金利が下がって借りやすい状況になり、マイホーム取得を試みる若い世代のほか、投資家の勢いも盛んになりました。

 

なかでも70万NZドル・80万NZドル・100万NZドル以下の価格帯の物件は盛んに問い合わせが入り、あっという間に売れていきます。ネット広告を出すたび、間髪を入れず電話が鳴りはじめます。一戸建てに手が出ない層には「小庭付きのタウンハウス」が人気で、盛んに開発され、売れ行きも好調です。

 

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ニュージーランド在住 不動産エージェント 

1982年、大阪女学院短期大学英語科卒業。カリフォルニア大学デイビス校留学。帰国後、旅行会社のツアーコンダクターに従事。1987年、ニュージーランドツアーの添乗を機に、移住希望を持つ。

1995年1月の阪神・淡路大震災を経験し、1996年に移住を実現。 自己の居住用物件さえあれば、落ち着いて生活ができると感じ、ワンルームマンション購入を実行。その経験を生かし、不動産業界に参入。当時インターネット環境が整いつつある中、日本語ウェブサイトを開設し、留学・観光・不動産投資についてのコンサルティングを始める。

現在、ニュージーランドの大手不動産売買仲介会社であるHarcourts New Lynn(ハーコウツ・ニューリン)支店にてセールスコンサルタントとして活動中。

著者紹介

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