写真:PIXTA

新型コロナウイルス感染拡大が落ち着いている日本では、行動制限が解除され、久々の日常を楽しんでいますが、フィリピンでは行動制限解除まで至らず、株価も足踏み状態にあります。そのようななかでも四半期で好決算を発表する企業が出てきています。一般社団法人フィリピン・アセットコンサルティングのエグゼクティブディレクターである家村均氏が注目企業をレポートします。

人気ファーストフードチェーン…事業拡大の一手

 

ファーストフードチェーン「ジョリビーフード(JFC)」がTim Ho Wanブランドの飲茶チェーンの事業拡大のために、Tim Ho Wanブランドと直営店を保有するプライベート・エクイティ・ファンドである「Titan Dining LP」への出資を拡大します。

 

現在同ブランドの店舗は、シンガポールに12店舗、台湾に12店舗、フィリピンに7店舗、香港に6店舗、上海に3店舗など合計53店舗展開していますが、今後中国市場での事業展開を強化し、100店舗にまで拡大するというアグレッシブな計画があります。

世界的DX化のなかで存在感を発揮する不動産開発会社

 

不動産開発大手「メガワールド社(MEG)」のオフィスリース事業が12%増加しました。

 

同社のテナントポートフォリオの大半は、米国を中心とする企業のコールセンターやバックオフィスオペレーションなどのBPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)です。世界的なDX化の流れの中で、フィリピンの基幹産業であるBPOの需要が増加していること、従業員がリモートワークからオフィスワークに戻ってきていることからMEGのオフィスリーシング事業が伸びています。

「PSEi新規採用銘柄」も好成績

 

今般PSEi銘柄に新規に採用されたホームセンター大手「ウィルコム社(WLCON)」は17%の増益となりました。2020年コロナ禍で家にいる時間が長くなったことにより、家財製品への需要が高まった関係で、2021年の売上自体は伸び悩んだのですが、コロナ禍よりも効率的な店舗運営ができたことによって大幅増益を達成しました。

 

第四四半期は、フィリピンで最も消費が盛り上がるクリスマスシーズンですので、さらなる収益向上が期待されています。同社はコロナ後の事業拡大を見据えて、18億ペソ(約41億円)の積極的な設備投資を実施し、2021年で合計10店舗の新規店舗をオープンしています。

 

 

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※当記事は、情報提供を目的として、一般社団法人フィリピン・アセットコンサルティングが作成したものです。特定の株式の売買を推奨・勧誘するものではありません。
※当記事に基づいて取られた投資行動の結果については、一般社団法人フィリピン・アセットコンサルティング、幻冬舎グループは責任を負いません。
※当記事の比較するターゲット株価は、過去あるいは業界のバリュエーション、ディスカウントキャッシュフローなどを組み合わせてABキャピタル証券のプロアナリストが算出した株価を参考にしています。

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