東京の「単身者人口」はかなりの勢いで増えている
A. ワンルームタイプのマンション
B. ファミリータイプのマンション
投資に適しているのは、どちらのマンションでしょうか? 答えは、ワンルームタイプのマンション。特に、都内のワンルームマンションです。東京の人口は増えていますが、ひとつの特徴があります。1人で暮らす単身世帯が、かなりの勢いで増えているのです。
下記図表のグラフをご覧ください。これは、1980年から2020年にかけての東京都の単身世帯数を表したものです。2005年までは実数、2010年以降は東京都総務局による予想値です。
[図表]東京都の単身世帯数の推移と予想
1980年、東京都の単身世帯は141万世帯でしたが、2010年の予想値は266万世帯。実に、30年の間に1.9倍にもなっているのです。
東京都の単身世帯は今後も増え続けると予測されており、2020年には281万世帯にも達すると見込まれています。就職や転勤、進学などによる人口流入、そして未婚率や離婚率の増加がこの要因です。
そして、単身者が住居にしているのがワンルームタイプのマンションです。単身世帯が増え続けている東京では、ワンルームタイプのマンションの需要が必然的に高くなるのです。
家族持ちは「借りる」より「買う」傾向が強い
もうひとつ、ワンルームタイプのマンションが投資に向いている理由があります。ワンルームを利用する単身者の場合、ライフプランの不確定要素が多いのが普通です。
いつ結婚するか、その結婚相手がどういうところに住みたいと思うか、事前に知ることはできません。また、転職などの可能性もあるでしょう。不確定要素が多いため、マンションも「買う」ではなく「借りる」ケースが多くなります。
一方、家族を持っている方は「借りる」ではなく「買う」ことを優先して考えます。ファミリータイプのマンションでは、家賃が15万円を超える物件も多く見られます。賃貸でそれだけの家賃を毎月払うより、購入してローンに充てようと考えるのです。
家族を持っている方は、購入物件を必要とする。単身者は、賃貸物件を必要とする。であれば、賃貸需要があるのは単身者向けのワンルームマンションということになります。