為替

先週の豪ドルの対円レートは、大幅に上昇しました。原油や鉄鉱石などの価格上昇が好材料となり、資源国通貨である豪ドルは堅調に推移しました。また、ワクチン接種率が順調に上昇し、シドニーでロックダウンが解除され、これも豪ドルの上昇要因となりました。これらを受けて、週間では豪ドルは対円で大幅に上昇しました。

（注）左グラフは2020年10月15日～2021年10月15日、右グラフは2021年10月8日～2021年10月15日。
（出所）FactSetのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成

金利

先週の豪州3年国債利回りは、大幅に上昇しました。豪州9月雇用統計は事前予想を下回りましたが、大都市でのロックダウンが段階的に解除されることから、経済再開への期待が高まりました。市場ではリスク選好的な動きが強まり、豪州長期金利の上昇要因となりました。豪州3年国債利回りも同様の動きとなり、大幅に上昇（国債価格は下落）しました。

（注）左グラフは2020年10月15日～2021年10月15日、右グラフは2021年10月8日～2021年10月15日。
（出所）FactSetのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成

株式

先週の豪州株式は、若干上昇しました。中国における電力不足や景気指標の低下などを受けた先行き不透明感に影響され、豪州株式は下落する局面がありました。週の後半は急落していた鉄鉱石価格の上昇が支援材料となり鉱業株が上昇し、週間では豪州株式は若干上昇しました。

（注）左グラフは2020年10月15日～2021年10月15日、右グラフは2021年10月8日～2021年10月15日。
　　　株式指数は、MSCIオーストラリア指数（配当込み、現地通貨ベース）。
（出所）FactSetのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成

リート

先週の豪州リート指数は、上昇しました。豪州ではロックダウンの段階的解除などで景気回復が期待されるものの、週の前半は豪州長期金利が上昇したことを受けて豪州リートは下落しました。その後は、主要国の株式市場が上昇したことなどを受けて世界的にリート市場が大幅に上昇し、豪州リートも同様に上昇しました。

（注）左グラフは2020年10月15日～2021年10月15日、右グラフは2021年10月8日～2021年10月15日。
　　　リート指数は、S&PオーストラリアREIT指数（配当込み、現地通貨ベース）。
（出所）FactSetのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成

※当レポートの閲覧に当たっては【ご注意】をご参照ください（見当たらない場合は関連記事『2021年10月11日～10月15日のオーストラリアマーケット動向』を参照）。

（2021年10月19日）