1. 先週の市場動向
先週の市場の振り返り
<株式>
世界の主要株式市場は、高安まちまちとなりました。米国株式市場は、好調な7-9月期の企業決算を受けて、堅調な展開となりました。新型コロナの感染者数が減少傾向にあることで経済活動の再開が広がり、景気回復期待が高まったことや、中国不動産大手の破綻懸念がいったん後退したことも追い風となり、NYダウは過去最高値を更新し、1.08%高で終了しました。一方、日本株式市場は、上値が重い展開となり、小幅安となりました。日経平均株価は、週前半29,000円台で推移していましたが、週後半は29,000円を割り込み、0.91%安で終了しました。欧州株式市場は、原油高に伴うインフレ懸念や中国景気の減速が警戒され、小幅に下落しました。独DAX指数は0.28%安、英FTSE100指数は0.41%安となりました。中国株式市場では、中国不動産大手の破綻懸念がいったん後退したことなどから、上昇しました。本土市場の上海総合指数が0.29%高、香港ハンセン指数は3.14%高となりました。
<リート>
グローバル・リートは、米株式市場が上昇したことを受けて、週間で1.45%高と、続伸しました。
<債券>
主要国の長期金利は上昇しました。米国の10年物国債利回りは、原油価格が7年ぶりの高値を付け、インフレ懸念が高まったことなどから上昇しました。ドイツの10年国債利回りと日本の10年国債利回りも上昇しました。
<為替>
円は対米ドルで短期間に大きく下落していたこともあり、114円台から113円台半ばに反発しました。週間では0.41%の円高となりました。また、対ユーロは132円台前半とほぼ横ばいで、0.06%の円高でした。
<商品>
原油価格は景気回復による需要増と産油国の増産制限による需給ひっ迫懸念から7年ぶりの高値を付け、1.80%上昇しました。
2. 先週のアジア・オセアニア株式・リート市場
3. 先週のメキシコペソ市場
4. 先週のブラジルレアル市場
5. 今週の主な注目材料
※当レポートの閲覧に当たっては【ご注意】をご参照ください(見当たらない場合は関連記事『2021年10月18日~10月22日のマーケットの振り返り』を参照)。
(2021年10月25日)
先週の注目の「日々のマーケットレポート」
2021年10月22日 米国雇用戦線に異常あり?
2021年10月21日 7大投資テーマから考えるポートフォリオ戦略
2021年10月20日 年内実用化が見込まれる新型コロナ『経口治療薬』
2021年10月19日 中国の7-9月期GDP成長率は4.9%に減速
先週の注目の「市川レポート」
2021年10月20日 2021年10月衆議院総選挙~シナリオ別に考える相場の反応