1. 先週の市場動向
先週の市場の振り返り
<株式>
世界の主要株式市場は、概ね上昇しました。米国株式市場は、週初原油高によるインフレ懸念などから下落して始まりましたが、長期金利の低下を受けてハイテク株に買いが入ったことや、予想を上回る小売売上高が好感され、週後半に大きく反発し、週間で上昇しました。NYダウは1.58%高となりました。日本株式市場は、岸田新首相が金融所得課税の見直しについて当面は考えていないと発言したことを受けて買戻しが入り、週初から反発して始まりました。週後半は米国株式市場が大きく反発したことや、円安が進んだことで輸出関連企業を中心に買われ、大幅な上昇となりました。日経平均株価は、29,000円台を回復して3.64%高で終了しました。欧州株式市場は、米国株式市場の上昇や長期金利の低下を受けて上昇しました。独DAX指数は2.51%高、英FTSE100指数は1.95%高となりました。中国株式市場では、本土市場の上海総合指数が0.55%安となる一方、海外市場の上昇を受けて香港ハンセン指数は1.99%高となりました。
<リート>
グローバル・リートは、株式市場が上昇したことや長期金利が低下したことを受けて、週間で3.47%高と大きく上昇しました。
<債券>
欧米の長期金利は小幅に低下しました。米国の10年物国債利回りは、年内のテーパリング開始やインフレ懸念が意識されるものの、供給制約による景気減速の見方などからやや低下しました。ドイツの10年国債利回りも小幅に低下しました。日本の10年国債利回りは横ばいでした。
<為替>
投資家のリスク選好姿勢が強まるなか、低リスク通貨とされる円相場は下落しました。円は対米ドルで114円台に下落し、約3年ぶりの安値を付けました。週間では1.81%の円安となりました。また、対ユーロは132円台に下落し、2.08%の円安となりました。
<商品>
原油価格は、需要増に伴う需給ひっ迫懸念が続くなか、投資家のリスク選好姿勢が強まり、3.69%上昇しました。
2. 先週のアジア・オセアニア株式・リート市場
3. 先週のメキシコペソ市場
4. 先週のブラジルレアル市場
5. 今週の主な注目材料
※当レポートの閲覧に当たっては【ご注意】をご参照ください(見当たらない場合は関連記事『2021年10月11日~10月15日のマーケットの振り返り』を参照)。
(2021年10月18日)
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