「第2のパズドラ」と期待したが・・・
③コロプラ(3668)
コロプラは、もともと携帯電話向けの「位置ゲー」(位置情報を利用したゲーム)からスタートした企業。
現在は東証1部銘柄ですが、「30万円コース(30万円を元手に資産を増やしていくコース)」で初めて投資した2013年当時は東証マザーズに上場していました。売上高は730億円(2015年9月期)。2013年9月26日に1:3の株式分割を実施。
<買い推奨をした日>
2013年9月27日
<買い推奨株価・株数>
2216円(9月27日の高値は2247円、安値は2200円)/100株
<買い推奨をした理由>
2013年3月に発売したスマホ向けゲーム「クイズRPG魔法使いと黒猫のウィズ」が大ヒット。ガンホー・オンライン・エンターテイメントの次に来る「大化け銘柄」期待が非常に高いこと。さらに、9月・10月にも新作のリリースを予定していること。黒猫のウィズの大ヒットを受けて11月頃に発表される通期決算も期待が大きいことなど。
☆藤村コメント・・・資金力のあるコースでは、すでに買い推奨済みの銘柄でした。株式分割で手が出せる金額になったため、100株でも持っていたほうがいいと判断しました。
<その後の展開>
●1カ月後(10/28)終値2835円
「黒猫のウィズ」の好調で10月前半まで株価は上昇。その後は過熱感から調整へ。まだ値上がり期待が大きいため保有を継続。買値からの上昇率は+27.93パーセント。
●2カ月後(11/27)終値2477円
決算の数字はよかったものの、利益確定売りに押されて比較的冴えない展開。大化け期待はまだ継続しているため、保有継続。買値からの上昇率は+11.78パーセント。
●3カ月後(12/27)終値2900円
引き続き「黒猫のウィズ」が好調で、12月25日には累計1600万ダウンロード達成を発表。12月上旬には株価が3000円を大幅に上回る日も。保有継続を判断。上昇率は+30.87パーセント。
●4カ月後(1/27)終値3800円
日経平均が下落する中、同社の株価は上昇。1月23日には4475円の高値を付けて売買代金も全市場を通じてトップに。過熱感はあるものの、さらなる上昇を期待して保有を継続。買値からの上昇率は+71.48%。
●約5カ月後(2/18)売り推奨株価2743円
1月末には通期予想を上方修正するなど業績は好調。ただ、2月17日には株価が急落するなど、一時期に比べると今後の不透明感が強まったと判断して売却を決定。買値からの上昇率は+23.78パーセント。
「執着しすぎるのは得策ではない」と判断
<まとめ>
「第2のガンホー」として大化けすることを期待して、利益確定を引き延ばしてきました。投資家の期待も非常に大きく、莫大な資金が集中しバブル的な様相を呈する一方、「黒猫のウィズ」には「パズドラ」ほどの勢いはなかったというのが結論です。
他のコースでは3000円台で多くを売り抜けましたが、30万円コースには資金が少ない分、引っ張りました。2月17日の急落を機に、執着しすぎるのは得策ではないと判断して一旦利益を確定し、より期待のできる銘柄への乗り換えを決断しました。
「30万円コース」の場合は分割前に購入できなかったこともあり、+23パーセントの利益に留まりました。
バンダイナムコホールディングス、KLab、コロプラの利益総額は10万円を超え、当初30万円の資金は1年で40万円を超えることができました。まずは順調なスタートを切れたといえるでしょう。
[図表]コロプラ
<売買のまとめ>
●買い推奨日・株価 2013年9月27日2216円
●売り推奨日・株価 2014年2月18日2743円
●上昇率 +23.78%
●利益(100株) 5万2700円
※売買のタイミングは弊社で扱っているコースの一例です。