新型コロナウイルスによる薬局の売上減少
新型コロナウイルスの拡大により外出自粛を強く訴えられる世の中になりました。外出自粛に加えて感染の恐れを危惧し、医療機関への立ち入りを躊躇する人々が増えています。その影響で約9割の薬局の売上が減少していると言われています。この状況下、薬局が安定的に収益を上げるためには在宅医療を進めていく必要が出ていきました。
在宅医療の需要は年々拡大している
少子高齢化が進む中で浮き彫りになった課題に「病床数の限界」があります。労働人口の減少により病院数の減少が懸念される中、それでも高齢者の数は増えています。そういった背景からも自宅にいながら医療を受けられる在宅医療のニーズが増えてきました。昨今は在宅医も増え、患者様の中でも「最後は家で過ごしたい」という方も増えています。
薬局としては、このニーズの変化に対応をしていかなければ、生き残っていくことは難しいでしょう。
また在宅医療を進めていく中で、他業種との連携は欠かせません。特に、医師・看護師・ケアマネージャーとの連携は必須です。そのためには薬剤師としての知識はもちろん、それ以外にも他業種とのコミュニケーションを円滑に図る能力も必要です。在宅医療は患者様の情報を共有してチームで行う必要があるため、そのチーム全体で業務を円滑に進められるスキルが求められるということです。
今求められる薬剤師のスキルと考え方の変化
ひと昔前は薬局を立てれば儲かる時代がありました。しかし度重なる診療報酬の改定により、薬局も工夫をしなければ生き残っていけない時代に突入し、薬剤師として必要なスキルも変わってきています。変わったというよりは「今までよりも求められるスキルが増えた」という表現が正しいでしょう。
そのスキルや考え方について筆者が大切だと思うものをご紹介させていただきます。ちなみにコミュニケーション能力が最も重要であることは言うまでもありませんので、コミュニケーション能力に関する部分以外で重要なスキルや考え方を3つ紹介します。