下半身の問題は非常にデリケートであり、周辺を扱う医師も、患者に対する言葉には気を遣う必要がある。すると、会話のなかに独特の言い回しや表現が生まれ、時にクスッと笑みがこぼれたり、深く頷かされたりすることもあるという。『野垣クリニック』の院長である野垣岳志氏に、これまで患者から受けた心に残る言葉を、エピソードとともに紹介してもらった。

ゴルフ中気付かないうちに出血を…

「ゴルフに行くのが楽しくなった」

 

これは意外とよく言われる言葉です。内痔核の脱出の程度には個人差がありますが、普段なら少しだけ脱出する人でも、ゴルフで力んだりすると内痔核が大きく出てきてしまうこともあります。

 

一度脱出すると戻すのが大変なのでコンペにもいけない。何かお尻にものが挟まった感じがして集中できないなど、楽しくゴルフをするには悪影響を与えることがあるのです。脱出が大きい方だと自分で気付かないうちに出血してしまいズボンを汚してしまうこともあります。しゃがんだ姿勢になると脱出してしまうことも多いため、グリーン上などでも満足のいくラインが決められないことがあるかもしれないですね。

治療によりスコアアップも!

お尻を治すとスコアアップに繋がる可能性がありますよ。実際に多くの方が痔を治したらベストスコアを更新できたと報告してきます。中にはエイジシュート(ご自身の年齢よりも低いスコアで回る)を達成された方もいました。ゴルフは高年齢になっても楽しむことができるスポーツであり、硬化療法という術式の場合は手術後早期からゴルフに行くことができるため、治すなら早い方がいいとオススメしています。

 

お尻の悩みは他人になかなか言い出せず、独りで悩んでいるケースも多くあります。また、快適な生活を妨げている原因が、お尻の疾患であることに気付いていない場合もあります。そっと自分のお尻を触ってみると、より良い人生を歩むヒントが見付かるかもしれません。

 

 

野垣 岳志

野垣クリニック院長

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