為替
先週の豪ドルの対円レートは、若干上昇しました。週の前半は、新型コロナの感染拡大により豪州の労働市場の改善が遅れるとの見方が広がった他、中国の不動産大手、恒大集団の社債デフォルトが懸念されてリスク回避的な動きが顕著になり下落しました。その後、同社が利払い実施を発表するなど警戒感が和らいだことで、市場がリスク選好的な動きとなり、豪ドルが大きく反発しました。それらを受けて週間では豪ドルは対円相場で若干上昇しました。
金利
先週の豪州3年国債利回りは、上昇しました。米国の連邦公開市場委員会(FOMC)で、量的金融緩和の縮小が年内に開始され、来年半ばに終了することが示された上、FOMCメンバーの政策金利予想が前回から引き上がったことを受け、米長期金利は週末にかけて大きく上昇しました。豪州3年国債利回りもつられた動きとなり、週間では上昇(国債価格は下落)しました。
株式
先週の豪州株式は、下落しました。週初は、恒大集団の巨額債務問題による中国関連株の下落などによって、株式市場は大きく下落しました。その後は、同社のデフォルト懸念が後退した他、原油高などを受けてエネルギー株が上昇しましたが、週間では、豪州株式は下落しました。
リート
先週の豪州リート指数は、下落しました。米国のFOMCで量的金融緩和の縮小が近く開始されることが示された他、FOMCメンバーが政策金利見通しを従来よりも引き上げたため主要国の長期金利が上昇しました。世界的にリート市場は下落し、豪州リート市場も下落しました。
※個別銘柄に言及していますが、当該銘柄を推奨するものではありません。
※当レポートの閲覧に当たっては【ご注意】をご参照ください(見当たらない場合は関連記事『2021年9月20日~9月24日のオーストラリアマーケット動向』を参照)。
(2021年9月28日)