1. 先週の市場動向
先週の市場の振り返り
<株式>
世界の主要株式市場は、概ね下落しました。米国株式市場は、サプライチェーン(供給網)の混乱や、インフレ懸念から長期金利が一時大きく上昇したことに加え、上院共和党が米連邦債務上限引き上げに反対し、政府資金が枯渇して米国債が債務不履行(デフォルト)に陥るリスクなどが嫌気され、下落しました。NYダウは週間で1.36%安となりました。日本株式市場は、米株市場の下落を受けて、大幅安の展開となりました。注目された29日の自民党総裁選では岸田文雄氏の勝利が決定しましたが、市場は日経平均株価が4.89%安となるなど、軟調な展開となりました。欧州株式市場も、米株市場の下落を受けて、軟調な展開となりました。独DAX指数は2.42%安、英FTSE100指数は0.35%安で終了しました。中国株式市場では、中国の電力不足の影響などが懸念されたため、本土市場の上海総合指数は1.24%安となりました。一方、不動産大手のデフォルト懸念がやや後退したとの見方から、香港ハンセン指数は1.59%高と反発しました。
<リート>
グローバル・リートは、株式市場が下落したことなどを受けて、週間で1.46%下落しました。
<債券>
主要国の長期金利はほぼ横ばいでした。米国の10年物国債利回りは、年内のテーパリング開始やインフレ懸念が意識され、一時大きく上昇しましたが、週末にかけて低下し、週間では0.009%の若干の上昇となりました。ドイツ、日本の10年国債利回りもほぼ横ばいでした。
<為替>
円相場は、米長期金利が一時大きく上昇したことから、対ドルで112円程度まで下落しましたが、米長期金利の低下に伴い反発し、111円近辺で終了しました。週間で0.23%の円安となりました。一方、対ユーロは0.77%の円高となりました。
<商品>
原油価格は、世界的な景気回復に伴うエネルギー需要拡大による需給ひっ迫懸念が意識されるなか、2.57%上昇しました。
2. 先週のアジア・オセアニア株式・リート市場
3. 先週のメキシコペソ市場
4. 先週のブラジルレアル市場
5. 今週の主な注目材料
※個別銘柄に言及していますが、当該銘柄を推奨するものではありません。
※当レポートの閲覧に当たっては【ご注意】をご参照ください(見当たらない場合は関連記事『2021年9月27日~10月1日のマーケットの振り返り』を参照)。
(2021年10月4日)
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