1. 先週の市場動向
先週の市場の振り返り
<株式>
世界の主要株式市場は、高安まちまちとなりました。米国株式市場は、中国の不動産大手、中国恒大集団のデフォルトが懸念され週初に大きく下落しましたが、同社が一部社債の利払いを行ったことや、中国政府の関与が伺われたこと等からリスク回避姿勢が後退し、週後半に大きく反発しました。22日の米連邦公開市場委員会(FOMC)では量的金融緩和の縮小(テーパリング)が近いことが示唆されました。NYダウは週間で0.62%上昇しました。日本株式市場も同様に、中国恒大集団のデフォルト懸念で連休明けに急落して始まりましたが、米国株の上昇を受けて祝日明けの24日に大きく反発しました。日経平均株価は週末に30,000円を回復しましたが、週間では0.82%下落して終了しました。欧州株式市場は、米国株に追随し、反発しました。独DAX指数が0.27%、英FTSE100指数は1.26%の上昇となりました。中国株式市場は、中国恒大集団が社債の利払いを行うと発表したことでリスク回避が一旦後退したものの、警戒感も根強く、週間で下落しました。中国本土市場の上海総合指数は0.02%、香港ハンセン指数は2.92%下落しました。
<リート>
グローバル・リートは、長期金利が上昇したことなどを受けて、週間で0.77%下落しました。
<債券>
主要国の長期金利は上昇しました。米国の10年物国債利回りは、米国株の上昇や米連邦準備制度理事会(FRB)高官によるテーパリングに前向きなタカ派発言を受けて、週間で0.085%上昇しました。ドイツ、英国、日本の10年国債利回りも上昇しました。
<為替>
円相場は、中国恒大集団のデフォルト懸念が一旦後退したことや欧米の長期金利が上昇したことなどから、対ドルでは0.67%、対ユーロでは0.47%の円安となりました。また、対豪ドルでは0.29%の円安となりました。
<商品>
原油価格は、中国恒大集団のデフォルト懸念が一旦後退し、リスク選好姿勢が強まるなか、2.79%上昇しました。
2. 先週のアジア・オセアニア株式・リート市場
3. 先週のメキシコペソ市場
4. 先週のブラジルレアル市場
5. 今週の主な注目材料
※個別銘柄に言及していますが、当該銘柄を推奨するものではありません。
※当レポートの閲覧に当たっては【ご注意】をご参照ください(見当たらない場合は関連記事『2021年9月20日~9月24日のマーケットの振り返り』を参照)。
(2021年9月27日)
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