為替
先週の豪ドルの対円レートは、下落しました。ロウ豪州準備銀行(RBA)総裁の2024年より前に利上げを行う可能性は低いとのハト派的なコメント、市場予想を下回った豪州の8月雇用統計、中国の不動産大手中国恒大の債務問題等、豪ドルの売り材料が続きました。それらを受けて週間では豪ドルは対円相場で下落しました。
金利
先週の豪州3年国債利回りは、若干低下しました。RBAのロウ総裁による市場の早期利上げ観測をけん制する発言や、豪州8月雇用統計が市場予想を下回ったことを受けて、豪州長期金利は低下しました。週の後半には米8月小売売上高が予想外に増加したことにより米国長期金利が上昇し、これを受けて豪州3年国債利回りもやや上昇しました。週間では、若干低下(国債価格は上昇)となりました。
株式
先週の豪州株式は、多少下落しました。コモディティ関連株やエネルギー・原材料株の値上がりによって上昇する局面もありましたが、週の後半には中国不動産大手の恒大集団の巨額債務問題などで、中国関連株が下落するなど株式市場ではリスク回避的な動きが広まりました。それらを受けて、豪州株式は週を通して多少下落しました。
リート
先週の豪州リート指数は、大幅に上昇しました。欧米の長期金利が上昇したことを受けて世界的にリート市場は下落したものの、豪州は、RBAのロウ総裁による市場の早期利上げ観測をけん制する発言が追い風となり、豪州リート市場は大幅に上昇しました。
※個別銘柄に言及していますが、当該銘柄を推奨するものではありません。
※当レポートの閲覧に当たっては【ご注意】をご参照ください(見当たらない場合は関連記事『2021年9月13日~9月17日のオーストラリアマーケット動向』を参照)。
(2021年9月22日)