1. 先週の市場動向
先週の市場の振り返り
<株式>
世界の主要株式市場は、日本市場を除き下落しました。米国株式市場は、発表された8月の小売売上高が市場予想を上回ったことなどが支援材料となりましたが、米連邦公開市場委員会(FOMC)での量的金融緩和の縮小(テーパリング)開始表明への警戒感が重しとなり、下落しました。NYダウは週間で0.07%の小幅安でした。一方、日本株式市場は、自民党総裁選を控えた財政支出への期待の高まりや、新型コロナウイルスの新規感染者数が減少していることを背景に、続伸しました。日経平均株価は14日に終値で30,670円を付け、年初来高値を更新しました。週間では0.39%の小幅高となりました。欧州株式市場では、中国の大手不動産企業のデフォルト懸念を背景にリスク回避的な動きが広がり、下落しました。独DAX指数が0.77%、英FTSE100指数は0.93%の下落となりました。中国株式市場は、中国の大手不動産企業のデフォルト懸念が嫌気され、下落しました。中国本土市場の上海総合指数は2.41%、香港ハンセン指数は4.90%下落しました。
<リート>
グローバル・リートは、長期金利が上昇したことなどを受けて、週間で0.11%下落しました。
<債券>
欧米の長期金利は上昇しました。米国の10年物国債利回りは、8月の小売売上高が市場予想を上回ったことなどが嫌気され、週間で0.041%上昇しました。ドイツ、英国の10年国債利回りも上昇しました。日本の10年国債利回りは横ばいでした。
<為替>
円相場は、米長期金利が上昇したことなどから対ドルでは0.12%の小幅な円安となりました。一方、ユーロが対ドルで下落したことから、対ユーロでは0.71%の円高となりました。また、中国の景気減速懸念などから、対豪ドルでは1.28%の円高となりました。
<商品>
原油価格は、米国でのハリケーンの影響による需給ひっ迫懸念などから、週間で3.23%上昇しました。
2. 先週のアジア・オセアニア株式・リート市場
3. 先週のメキシコペソ市場
4. 先週のブラジルレアル市場
5. 今週の主な注目材料
※当レポートの閲覧に当たっては【ご注意】をご参照ください(見当たらない場合は関連記事『2021年9月13日~9月17日のマーケットの振り返り』を参照)。
(2021年9月21日)
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