歯列矯正「ワイヤー」「従来型マウスピース」「インビザライン」どこが違う?【歯科医師が解説】

歯列矯正「ワイヤー」「従来型マウスピース」「インビザライン」どこが違う?【歯科医師が解説】
※画像はイメージです/PIXTA

歯科矯正は、世界的にも極めて一般的な医療行為として周知されています。また、その技術は日進月歩であり、患者の負担が少なく効果が得られやすい治療方法が日々開発されているのです。ここでは、歯科矯正治療の歴史の中で最も伝統的なワイヤー矯正、シリコンで型を取るマウスピース矯正、そしてインビザラインについて、それぞれの特徴を解説します。

マウスピースはワイヤーより効果が出にくいって本当?

インビザラインの主なメリットは5つあります。

 

●透明のマウスピースで目立たず治療ができるので人の目が気になりにくい。

●自分で取り外しができるため、ワイヤー矯正と比べると虫歯のリスクが低い。

●マウスピースを何度も作る必要がないので通院回数が少ない。

●マウスピースは金属アレルギーの心配がない。

●ワイヤー矯正に比べると装置が外れたり、痛みが生じたりするなどの治療中のトラブルが少ない。

 

これまでのワイヤー矯正のデメリットを解消する、まさに理想的な矯正方法といえます。唯一のデメリットといえば、取り外しが自由にできるために、患者さん自身が意識的に装着をしないと治療が計画どおりに進まないという点でしょう。

 

ところで「ワイヤー矯正と比べ、マウスピース矯正は効果が出にくい」という声を聞いたことがありますが、それは大きな間違いです。

 

インビザラインで使用するマウスピースは1枚につき0.25mmという非常に精緻な単位で歯を動かすことができます。

 

また、マウスピースを1週間ごとに交換すると考えると1ヵ月に使う枚数は4枚です。0.25mm×4枚で、1ヵ月だと1mm動く計算になります。ワイヤー矯正の場合は、1ヵ月に動かせるのは0.5~1mmです。実は、移動量はどちらもさほど変わらないのです。

 

さらにインビザライン矯正治療では光加速矯正装置で近赤外線を歯茎に照射すると治療期間をより短くすることができるのも特徴です。

 

歯茎のなかには「歯槽骨(しそうこつ)」という骨があります。マウスピースで圧力をかけられた面の歯の根っこが歯槽骨から離れようと動きだし、その反対側の面に歯が押し付けられることで新しい骨が作られて、少しずつ歯列が整っていくというのが矯正治療で歯が動く仕組みです。

 

このとき、歯槽骨に近赤外線を当てると血流がよくなり、組織が活性化されます。すると歯槽骨が壊されて新しい骨が作られるサイクルも必然的に短くなるというわけです。また、歯の周りの組織が活性化することで痛みが軽減するというメリットもあります。

 

どのくらい短縮できるかは患者さんの年齢や歯の状態によって異なりますが、研究結果では、最大で66%も短縮できることが報告されています。仕事が忙しくてできるだけ早く治療を終わらせたいという方や、結婚式や発表会など、特別な日までに確実にきれいな口元を手に入れたい方にはぜひおすすめしたい方法です。

 

 

三嶋 一平

医療法人むらつ歯科クリニック勤務医

 

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※本記事は、『口元美人を叶える インビザライン矯正治療』(幻冬舎MC)より抜粋・再編集したものです。

口元美人を叶える インビザライン矯正治療

口元美人を叶える インビザライン矯正治療

三嶋 一平 著
村津 大地 監修

幻冬舎メディアコンサルティング

アメリカで開発されたマウスピース矯正治療“インビザライン"は、患者さんの口腔内を3Dスキャナーで読み取ってオーダーメイドの透明なマウスピースを作成し、マウスピースを取り替えながら歯を動かし矯正していきます。さらに…

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