為替
先週の豪ドルの対円レートは、下落しました。豪州準備銀行(RBA)は9月7日の金融政策決定会合で、予定通りに量的金融緩和のペース縮小(テーパリング)開始を決定しました。少なくとも来年2月までは同じペースを維持するとしたため、事前想定よりもハト派的と取られ、豪ドルの売り材料となりました。週間では豪ドルは対円相場で下落しました。
金利
先週の豪州3年国債利回りは、低下しました。豪州準備銀行(RBA)がテーパリングを予定通り開始すると決定し、債券需給が緩むとの見方が高まり一時的に利回りは上昇しました。その後は、新型コロナウイルスの感染拡大によって内外経済が鈍化するとの思惑を受けて豪州長期金利は低下しました。豪州3年国債利回りもつられた動きとなり、週を通して低下(国債価格は上昇)しました。
株式
先週の豪州株式は、下落しました。豪州は感染再拡大による景気回復の遅れが懸念されるなか、ほぼ横ばいに推移していましたが、鉱業株やハイテク株が売られたことにより週の半ばに豪州株式は下落しました。
リート
先週の豪州リート指数は、大幅に下落しました。米国株式市場の下落に伴い、世界的にリスク回避的な状況となり、リート市場は全般的に軟調な展開となりました。豪州ではロックダウンの期間が延長されるなど景気回復の遅れが懸念され、豪州リート市場は大幅に下落しました。
※当レポートの閲覧に当たっては【ご注意】をご参照ください(見当たらない場合は関連記事『2021年9月6日~9月10日のオーストラリアマーケット動向』を参照)。
(2021年9月14日)