1. 先週の市場動向
先週の市場の振り返り
<株式>
世界の主要株式市場は高安まちまちとなりました。米国株式市場は、前週末の8月雇用統計で非農業部門雇用者数が市場予想を下回り、景気回復ペースが鈍るとの懸念や、8月の生産者物価が市場予想を上回ったことなどが重しとなり、下落しました。NYダウは週間で2.15%下落しました。一方、日本株式市場は、自民党総裁選を控え、候補者による経済政策の発表で財政支出への期待が高まったことや、新型コロナウイルスの新規感染者数が減少していることを背景に、大幅に続伸しました。日経平均株価は約半年ぶりに終値で30,000円を回復し、週間では4.30%の大幅高となりました。欧州株式市場では、独DAX指数が1.09%、英FTSE100指数が1.53%の下落となりました。米株市場の下落や欧州中央銀行(ECB)の量的緩和の縮小(テーパリング)への警戒感、英国の増税計画などが嫌気されました。中国株式市場は、中国政府の景気支援策への期待などから続伸しました。中国本土市場の上海総合指数は3.39%、香港ハンセン指数は1.17%上昇しました。
<リート>
グローバル・リートは、米株式市場の下落に伴い軟調な展開となり、週間で3.44%下落しました。
<債券>
主要国の長期金利は小幅に上昇しました。米国の10年物国債利回りは、米連邦準備制度理事会(FRB)による年内のテーパリングが意識されるなか、週間では0.009%上昇しました。日本、ドイツ、英国の10年国債利回りも小幅に上昇しました。
<為替>
円相場は小動きでした。対ドルでは0.16%の小幅な円安となりました。一方、ユーロが対ドルで下落したことから、対ユーロでは0.23%の小幅な円高となりました。また、対豪ドルでは0.76%の円高となりました。
<商品>
原油価格は、米国でのハリケーンの影響による需給ひっ迫懸念などから、週間で0.62%上昇しました。
2. 先週のアジア・オセアニア株式・リート市場
3. 先週のメキシコペソ市場
4. 先週のブラジルレアル市場
5. 今週の主な注目材料
※当レポートの閲覧に当たっては【ご注意】をご参照ください(見当たらない場合は関連記事『2021年9月6日~9月10日のマーケットの振り返り』を参照)。
(2021年9月13日)
先週の注目の「日々のマーケットレポート」
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2021年9月6日 菅首相退陣へ~自民党総裁選と日本株の行方