(※写真はイメージです/PIXTA)

本連載は、三井住友DSアセットマネジメント株式会社が提供するデイリーマーケットレポートを転載したものです。

衆議院選挙が近く実施へ

■10月21日に衆議院議員の任期が満了を迎えます。任期満了か、それより前に衆議院の解散が行われるかは定かではありませんが、近く衆議院議員の総選挙が行われるのは確実です。

解散から選挙までの日本株は16回連続上昇

■1969年以降に実施された衆議院選挙において、解散前営業日から選挙前営業日の日経平均株価は16回すべてで上昇しています。

 

(出所)Datastreamのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成
衆議院選挙と日経平均株価 (出所)Datastreamのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成

 

■一方、戦後で唯一任期満了による衆議院選挙となった1976年では、直前の会期終了前営業日から選挙前営業日までの間に日経平均株価は1.6%下落しています。

 

■もちろん単なる偶然の可能性はありますが、任期満了では追い込まれて選挙に向かうイメージが残ることから、市場で高揚感が高まりにくいことなどが理由として考えられます。

 

■また、1996年以降の8回の衆議院選挙において東証17業種分類でリターンの平均を見ると、解散前営業日から選挙前営業日までの間に、電機・精密、鉄鋼・非鉄、機械などの景気敏感株が買われる傾向にあります。

 

(注)東証17業種分類。1996年以降の衆議院解散前営業日から選挙前営業日の騰落率の平均値。 (出所)Bloombergのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成
衆議院選挙と業種別リターン(上位) (注)東証17業種分類。1996年以降の衆議院解散前営業日から選挙前営業日の騰落率の平均値。
(出所)Bloombergのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成

 

■これらはあくまでも過去のデータであることは意識する必要がありますが、ファンダメンタルズに加えてこうした事例を見ることは有益かもしれません。

 

 

※当レポートの閲覧に当たっては【ご注意】をご参照ください(見当たらない場合は関連記事『衆議院選挙と株価の動きを検証』を参照)。

 

(2021年9月3日)

 

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