(※写真はイメージです/PIXTA)

本連載は、三井住友DSアセットマネジメント株式会社が提供するデイリーマーケットレポートを転載したものです。

菅総理退陣で日本株は大幅高

■9月3日の東京株式市場は、菅総理による突然の総裁選不出馬、退陣表面を受けて大幅続伸となりました。

 

■日経平均株価は前日比2.05%、TOPIXは1.61%のプラスとなりました。TOPIXは2,015ポイントをつけ、1991年以来30年ぶりの2,000ポイント越えとなりました。

 

(注)データは2021年9月3日9:00~15:00。 (出所)Bloombergのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成
日経平均株価9月3日の値動き (注)データは2021年9月3日9:00~15:00。
(出所)Bloombergのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成

衆院選の不透明感後退

■新型コロナウイルス感染拡大に対する政府の対応に国民の不満は高まっており、菅内閣の支持率は低下が続いていました。また、衆院選の前哨戦となった地方選挙でも自民党の苦戦が続くなど、株式市場では国内政治の先行きに対する不透明感が強まっていました。

 

■今回菅総理が退陣を表明したことで、こうした不透明感が後退し、株式市場は大きく上昇しました。

 

(注)データは1990年12月31日~2021年9月3日。 (出所)Bloombergのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成
過去30年のTOPIXの推移 (注)データは1990年12月31日~2021年9月3日。
(出所)Bloombergのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成

新総裁・総理候補の政策に注目

■自民党次期総裁の有力候補である岸田前政調会長は、「数十兆円規模の経済対策が必要」としており、積極的な財政政策は株式市場に好感されそうです。ただし、岸田氏は分配重視の政策を掲げているほか、日銀による金融緩和に対して以前から否定的と見られ、株式市場への長期的な影響には注意が必要です。

 

■今回の総裁選は、岸田氏の他、河野規制改革相、高市前総務相など、複数の候補間で争われる見込みです。日本が直面するコロナ対策、脱炭素対応や競争力の強化など、いつにもまして政治力が問われる局面にあって、政策重視のリーダー選びが行われることが期待されます。

 

 

※当レポートの閲覧に当たっては【ご注意】をご参照ください(見当たらない場合は関連記事『菅総理退陣で日本株は30年ぶり高値』を参照)。

 

(2021年9月6日)

 

関連マーケットレポート

2021年9月3日 衆議院選挙と株価の動きを検証 

2021年9月1日 外国人投資家の視点から考える、日本株出遅れの理由

【ご注意】
●当資料は、情報提供を目的として、三井住友DSアセットマネジメントが作成したものです。特定の投資信託、生命保険、株式、債券等の売買を推奨・勧誘するものではありません。
●当資料に基づいて取られた投資行動の結果については、三井住友DSアセットマネジメント、幻冬舎グループは責任を負いません。
●当資料の内容は作成基準日現在のものであり、将来予告なく変更されることがあります。
●当資料に市場環境等についてのデータ・分析等が含まれる場合、それらは過去の実績及び将来の予想であり、今後の市場環境等を保証するものではありません。
●当資料は三井住友DSアセットマネジメントが信頼性が高いと判断した情報等に基づき作成しておりますが、その正確性・完全性を保証するものではありません。
●当資料にインデックス・統計資料等が記載される場合、それらの知的所有権その他の一切の権利は、その発行者および許諾者に帰属します。
●当資料に掲載されている写真がある場合、写真はイメージであり、本文とは関係ない場合があります。

人気記事ランキング

  • デイリー
  • 週間
  • 月間

メルマガ会員登録者の
ご案内

メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

メルマガ登録