その他 働き方
連載修羅場のケーススタディ【第2回】

「子どもと部下どっちが大事なの!?」と怒られるサラリーマンの“根本問題”

修羅場中間管理職

「子どもと部下どっちが大事なの!?」と怒られるサラリーマンの“根本問題” (※写真はイメージです/PIXTA)

終身雇用が大前提だった時代が終わってしまった今、ビジネスパーソンは自らのキャリアを自力で開拓していかなくてはいけません。日々の仕事だけではなく、昇進や昇給、転職には自己研鑽が不可欠ですが、家族と過ごしたり、自分自身の楽しみに使う時間だって必要です。限られた時間の中で「仕事」と「家庭」を両立させるには、どうすればよいのでしょうか? ※本連載は、木村尚敬氏の著書『修羅場のケーススタディ』(PHP研究所)より一部を抜粋・再編集したものです。

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※※本記事の読み方※※

●まず「ケース」を読んでいただき、2~3分かけて「自分ならこうする」という自分なりの答えを導き出してください。

 

●その上で、「解説」を読み、自分の考えとどこが同じでどこが違っていたかを確認してください。

 

●著者の「解答」は解説の最後に挙げていますが、最初から見ないようにしてください。

 

●著者の解答はあくまで、「解答の一例」であり、合っていた・違っていたを問うものではありません。自分の答えと違っていたら、「なぜ、違っていたのか」を改めて考えてみてください。

仕事、家庭、自分磨き…どれかを犠牲にするしかない?

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<Case:「我が子と部下のどっちが大事なの?」と詰め寄られ…>

二人の子供を持つミドルマネジャーの自分。ある日、専業主婦の妻から、「我が子と部下のどっちが大事なの?」と問い詰められ、週末は完全に家庭のために時間を使うことを約束。妻の機嫌は直ったが、自分の時間がまったく取れなくなってしまった。

 

平日は遅くまで残業、週末は家庭。週末によく行っていたジムや本屋にもしばらく行けていない。このままだと自分がどんどん劣化していきそうで怖い。かといって時間はない…。

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⇒Q. あなたがこのミドルマネジャーならば、どう仕事と家庭を両立する?

 

週2、3時間の「振り返りの時間」を作ることが第一歩

まさにミドルマネジャーの多くが今、直面している問題だと思います。

 

子供が小さいうちは、自分の趣味の時間はある程度、犠牲にするしかないでしょう。しかし、このケースのように「自分の能力を磨く時間も取れない」というのでは問題です。

 

そんな方にまずお勧めしたいのは、個人でPDCAを回すことを心がけるということ。「自分の達成したい長期の目標」を設定した上で、「定期的に振り返る」ことです。

 

「自分は社会に対してどのような価値を提供できるか」をまず考え、仕事の目標はもちろん、個人として身につけたいスキルや勉強すべきことなども挙げておきます。そして、その目標の達成度合いや時間の使い方などを定期的に振り返り、PDCAサイクルを回していくのです。

 

それだけでも、時間の使い方は変わってくるはずです。

 

振り返りの時間は週2、3時間もあれば十分でしょう。職場でも家庭でもない、「第三の場所」で行うのがお勧めです。

 

私は本当に忙しかった時期、土曜の早朝にファミリーレストランへ行き、そのための時間を確保していました。これなら、日中は丸々家族のために使えます。

 

とはいえ、何も言わずにふらっといなくなるのはNG。「こういう理由で振り返りの時間を持ちたい」と配偶者にきちんと説明しておくことが、家庭円満の秘訣です。

時間がなくなる原因は「意思決定が遅い」から

もし、あなたが「週2、3時間を割くことすら難しい」というのなら、仕事の進め方に根本的な問題があると考えるべきでしょう。

 

そして多くの場合、根本的な問題は「意思決定のスピード」にあります。つまり「決められないから時間がかかる」のです。

 

「メールにどのような返事をするか」から、「どんな成長戦略を描くか」まで、仕事は意思決定の連続です。ここで「徹底的に情報を集めてから判断しよう」とか、「全員の意見を聞いてみよう」などと考えると、いつまでたっても決められません。

 

そもそもビジネスの世界に、「絶対の正解」は存在しません。なのに、それを求めようとするから、時間が足りなくなるのです。

 

つまり、多少気持ち悪くてもどこかの時点で「決める」しかないのです。

「何でもいいよ」は禁句…「決める力」を鍛える方法

では、どうすれば意思決定のスピードを上げられるのか。これはもう、実際に意思決定を繰り返す他ありません。

 

仕事はもちろんですが、日常でも意思決定のスピードを鍛えることは可能です。

 

コツは「何でもいいよ」と「どうしようか」を絶対に言わないこと。

 

例えば上司から昼食に誘われ、「何を食べたい?」と聞かれて、「何でもいいです」と答えない。同僚と食事に行く際、「今日はどうしようか」と判断を人にゆだねない。日常の些細(ささい)な選択においても「自分はこう思う」とポジションを明確にして、「素早く意思決定する」ことを習慣化するのです。

 

ビジネスには絶対の正解がないと申しましたが、その傾向は立場が上になればなるほど顕著になります。

 

例えば経営者が行う意思決定において、社員全員が賛成するような選択肢などほぼ存在しません。しかも、何かを選ぶということは、選ばなかったほうを犠牲にするということでもあります。

 

こうしたシビアな意思決定は、経営トップになったからといってすぐにできるものではありません。できれば若いうちから経験を積んでおくべきでしょう。

 

「仕事と家庭との板挟み」はシビアな状況ですが、「意思決定力を鍛えるいい機会」だと捉えて、前向きに乗り切ってください。

 

【A. 週2、3時間でいいので「自分を振り返る時間」を持とう。】

 

 

木村 尚敬

株式会社 経営共創基盤(IGPI)

共同経営者(パートナー) マネージングディレクター 

 

 

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株式会社 経営共創基盤(IGPI) 共同経営者(パートナー)
マネージングディレクター 

ベンチャー企業経営の後、日本NCR、タワーズペリン、ADLにおいて事業戦略策定や経営管理体制の構築等の案件に従事。IGPI参画後は、製造業を中心に全社経営改革(事業再編・中長期戦略・管理体制整備・財務戦略等)や事業強化(成長戦略・新規事業開発・M&A等)など、様々なステージにおける戦略策定と実行支援を推進。

慶應義塾大学経済学部卒、レスター大学修士(MBA)、ランカスター大学修士(MS in Finance)、ハーバードビジネススクール(AMP)

IGPI上海董事長兼総経理、モルテン社外取締役

Japan Times ESG推進コンソーシアム アドバイザリーボード

主な著書に『ダークサイド・スキル』(日本経済新聞出版)、近著に『管理職失格』(柳川範之氏との共著、日本経済新聞出版)などがある。

著者紹介

連載修羅場のケーススタディ

修羅場のケーススタディ 令和を生き抜く中間管理職のための30問

修羅場のケーススタディ 令和を生き抜く中間管理職のための30問

木村 尚敬

PHP研究所

本当にヤバい時、あなたならどうする? ベストセラー『ダークサイド・スキル』(日本経済新聞出版)の著者が送る、ユニークな「紙上ケーススタディ」が誕生。 「上司から、とうてい達成できないような目標を強要された」…

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