その他 働き方
連載修羅場のケーススタディ【第3回】

中年会社員・英語力ゼロ…「英語を社内公用語化」で苦渋の決断【修羅場のケーススタディ】

修羅場中間管理職

中年会社員・英語力ゼロ…「英語を社内公用語化」で苦渋の決断【修羅場のケーススタディ】 (※写真はイメージです/PIXTA)

終身雇用が大前提だった時代が終わってしまった今、ビジネスパーソンにはキャリアを自ら開拓していくことが求められます。とりわけ将来の経営を担わなくてはいけない中間管理職の人々にとっては、人生を左右するキャリアの一大転機が訪れることもあるでしょう。例えば、英語が話せないにもかかわらず「社内公用語を英語にする」と言われたら、どうしますか。※本連載は、木村尚敬氏の著書『修羅場のケーススタディ』(PHP研究所)より一部を抜粋・再編集したものです。

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※※本記事の読み方※※

●まず「ケース」を読んでいただき、2~3分かけて「自分ならこうする」という自分なりの答えを導き出してください。

 

●その上で、「解説」を読み、自分の考えとどこが同じでどこが違っていたかを確認してください。

 

●著者の「解答」は解説の最後に挙げていますが、最初から見ないようにしてください。

 

●著者の解答はあくまで、「解答の一例」であり、合っていた・違っていたを問うものではありません。自分の答えと違っていたら、「なぜ、違っていたのか」を改めて考えてみてください。

苦手な「英会話」と向き合うか、いっそのこと転職か?

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<Case:突然の「社内での英語公用語化」で大ピンチに!>

 

外資の傘下に入った我が社。「来期から社内公用語を英語に」という指示が発せられ、上司や部下にも外国人が多数入ってくることになった。私は入社以来20年、ずっと国内営業を担当してきており、英語が大の苦手。苦手なことに時間を使うくらいなら、いっそ同業他社に転職してしまおうかとすら思う。もちろん、数ヵ月で英語を身につける方法でもあるなら別だが…。

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⇒Q. 覚悟を決めて英語に打ち込むべきか? いっそ、転職してしまうべきか?

「自社製品の普及」にやりがいを感じるなら続投

この問題に答えを出すためには、自分の仕事に関する非常に本質的な二つの問いについて考える必要があります。

 

すなわち「自分は仕事において何を達成したいのか」、そして「自分が最も能力を発揮できる分野はどこか」ということです。

 

もし、自分が能力を発揮できるのはあくまで営業であり、自社製品を世の中に広めることに大きな価値を見出しているなら、やはり今の会社に残るべきでしょう。

 

一方、営業という仕事は天職だと思っているが、正直に言うと、会社自体に強いコミットがあるわけではない、というのなら、転職を視野に入れるべきでしょう。

 

この際、「CAN(できること)」「WILL(したいこと)」「SHOULD(すべきこと)」の三つの視点から考えることで、自分の進むべき道が見えてくるはずです。

仕事力さえあれば、英会話は「他人の力」でカバー可能

今の会社に残るという判断をした場合、当然、英語の問題が出てきます。

 

ただ、あなたの能力が会社にとって必要不可欠なものならば、英語力の不足は大きなハンデにはならないはずです。余人をもって代えがたい営業力を持つあなたとのコミュニケーションが不可欠である以上、周りの人が率先して通訳してくれたり、様々な救済策を考えてくれるはずだからです。

 

結局、英語はあくまで「道具」に過ぎません。自分が持っていないなら、誰かから借りればいいのです。

 

今や世界30以上の国・地域に広がるグローバルブランドとなった「無印良品」を運営する良品計画では、海外進出を始めた当初、語学力のある社員を優先的に海外に派遣していたそうですが、徐々に語学力はなくても仕事の能力が高い人を派遣するようになって、拠点経営がより効果的に、上手くいくようになったそうです。

 

重要なのは語学力ではなく仕事力だということを示す好例です。

40代からは苦手の克服より「得意を磨く」ほうが効率的

少々残酷なことを言うようですが、ある程度の年齢になってから、ずっと苦手だったことを克服するのは正直、至難の業です。英語力を身につけるにも、20代の頃と比べたら、40代ではその数倍の時間と労力が必要でしょう。だったら、得意分野を伸ばすほうがよほど効率的です。

 

英語に限らず、40代を過ぎたあたりからは「苦手を克服する」よりも「得意分野を磨く」ことに注力すべきでしょう。例えば、論理的思考は苦手だが、情と熱意で人を動かすのが得意だというのなら、その能力を徹底的に磨くべきです。

意欲があるなら「40代からの語学学習」も選択肢の1つ

とはいえ、学んでみたいという意思があるなら「40代からの語学学習」も決して悪いことではありません。実は私も50歳近くになってから中国語を学び始め、いまだ片言ではありますが、仕事に多少役立っていると思っています。語学ができると世界が広がることは紛れもない事実です。

 

短時間で語学が上達する裏ワザは知りませんが、どの言語にも「習得のコツ」があるように思います。

 

例えば中国語はとにかく発音が重要。一方、英語は「文法」をしっかりと習得し直すことが上達のコツのように思います。少なくとも、「とりあえず英語を身につけたい」と、なんとなく英会話教室のグループレッスンに参加しているだけでは、英語力向上は望めません。

 

今後、日本人の働き方は、自分はどんな職務をこなせるかという「ジョブ型」にシフトしていきます。「自分はどのように世の中に価値を提供できるのか」「そのためには何をすればいいのか」という長期プランを立て、定期的に振り返る時間を持つことをぜひ、お勧めしたいと思います。

 

【A. 英語はどうにかなる。むしろ「今の仕事を今の会社で続けたいか」で判断を。】

 

 

木村 尚敬

株式会社 経営共創基盤(IGPI)

共同経営者(パートナー) マネージングディレクター 

 

 

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株式会社 経営共創基盤(IGPI) 共同経営者(パートナー)
マネージングディレクター 

ベンチャー企業経営の後、日本NCR、タワーズペリン、ADLにおいて事業戦略策定や経営管理体制の構築等の案件に従事。IGPI参画後は、製造業を中心に全社経営改革(事業再編・中長期戦略・管理体制整備・財務戦略等)や事業強化(成長戦略・新規事業開発・M&A等)など、様々なステージにおける戦略策定と実行支援を推進。

慶應義塾大学経済学部卒、レスター大学修士(MBA)、ランカスター大学修士(MS in Finance)、ハーバードビジネススクール(AMP)

IGPI上海董事長兼総経理、モルテン社外取締役

Japan Times ESG推進コンソーシアム アドバイザリーボード

主な著書に『ダークサイド・スキル』(日本経済新聞出版)、近著に『管理職失格』(柳川範之氏との共著、日本経済新聞出版)などがある。

著者紹介

連載修羅場のケーススタディ

修羅場のケーススタディ 令和を生き抜く中間管理職のための30問

修羅場のケーススタディ 令和を生き抜く中間管理職のための30問

木村 尚敬

PHP研究所

本当にヤバい時、あなたならどうする? ベストセラー『ダークサイド・スキル』(日本経済新聞出版)の著者が送る、ユニークな「紙上ケーススタディ」が誕生。 「上司から、とうてい達成できないような目標を強要された」…

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