リフォーム・リノベ業者は教えてくれない大切なこと
今まで携わってきた数多くのリフォームやリノベーション。100件あれば100通り。決して同じ家はありません。ぜひ素敵な住まいを実現して幸せに暮らしてもらいたいという思いでいっぱいです。
ここでは、建築屋さんが教えてくれない、見落としがちな大切な個所や、おすすめの設備、選び方のポイントなどをご紹介していきますね。
■配管付近に「点検口」を
昔の住宅は、床下収納を外したり、畳を上げて下地の板を外したりすると、すぐに床下にもぐりこむことができたんです。押入れの天井の板も外すことができ、天井裏の点検も比較的簡単に行えました。
しかし、最近の住宅はそういったことがほとんどできません。床下を点検したい時は床を部分的に壊すしか方法がないのです。そのため、リフォームやリノベーションの際には、隠れている配管付近に床下・天井裏の点検口を設置することをおすすめしています。
■昔の家には少ない「コンセント」
昔の家は、コンセントが圧倒的に少なくなっており、自由に家電を配置しようとすると、タコ足配線になりがちです。無理矢理電源を増やすのは危険! 絶対にしてはいけません。
リフォームやリノベーションの際は、家電レイアウトに合わせて新しく配線を通し直してコンセントを増やすことをおすすめします。
■レンジフードだけは贅沢なものを
最新のレンジフードはお手入れのしやすさが段違いです。数万円グレードアップすることで、掃除の手間が省けてストレスフリー。少しいいものを選ぶのがポイントです。
フィルターレスやガスコンロとの連動機能や常時換気機能付きなど、キッチンは安価なもので妥協しても、レンジフードだけは贅沢に! お客様にいつもお伝えするアドバイスです。
ガスコンロかIHヒーターか、悩ましいところですね。どちらにも、メリット・デメリットがあり、実際に最後まで悩むお客様が多いところです。
初期費用については、ガスコンロのほうが少々お安い感じですが、機能充実タイプの高級品になるとほぼ変わらない。
お料理の種類によってはガスのほうが良いことも。加齢により、衣類への着火が怖いからとIHに変えるという方も少なくありません。
そこでアドバイスです。キッチンを入れ替えるタイミングで、ガス配管と電気配線両方とも行っておくこと。生活スタイルによりどちらもOK! いざ、IHにしたいと思っても、分電盤からの専用回線が来ていないとちょっと厄介なんです。親切なマンションなどは、最初からどちらも使える仕様になっています。
それから、ガスコンロやIHヒーター下のグリル部分。絶対に水なし両面焼き機能がおすすめです。お手入れストレスが断然違う重要なアイテム。最近、「家でお魚は焼きません」というお客様もいらっしゃるのですが、今は魚だけではないのです。
肉類がジューシーに焼けたり、パンやクッキーも焼けたりする。ダッチオーブンを使えばお手軽に本格料理だってできるんです。ワイドグリルで匂いだって残らないよう進化しています。オートメニューだって使いこなせば、立派なシェフ顔負けの時短料理ができるんです。
ガスコンロ&IHヒーターと合わせてグリル部分はしっかりと検討すべきアイテムです。
■キッチンにも「床暖房」を
リビングに床暖房を入れる工事はもはや一般的ですが、キッチン前の動線スペース(立って作業するところ)にまで入れようという発想はあまりないようです。しかし、長時間立っているキッチンにこそ床暖房は最適!
キッチン部分の床暖房を増やしてもそこまで費用は掛かりませんので、おすすめします。ぜひ、畳1枚分程度の贅沢を。冷えに弱い女性には絶対におすすめですよ。
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