工事が始まってから…職人さんへお茶菓子は出すべき?
工事が始まったら、リフォーム・リノベーションは段取りが8割です。あとは、工程表や打ち合わせ通りに建築屋さんが着々と進めていくわけですが…。
それでも、壁を壊せば想定外のあれやこれが出てくるもの。冷静に判断し、素早い対処法をみつけることが建築屋の使命です。
では、お客様が気を付けるポイントとは何でしょうか?
実際に工事に入る職人さんは複数人。知らない大勢の人が出入りすることになりますから、最初に必ず自己紹介をします。そこできちんと挨拶をすることが大切です。
なぜかというと、その印象によって職人さんの意識が変わるのです。大勢の中の一人ではなく、お客様と向き合う姿勢に変わるのです。人間って不思議なもので、この最初の挨拶が本当に大切なんです。
細かいお話をすれば、現場のお茶問題。初めて経験されるお客様からは、必ず質問される悩ましい問題です。昔から、職人さんは10時と15時の休憩はつきものですね。毎日、時計を見ながらお茶とお菓子の用意? これこそがストレスの原因。
気持ちは大変うれしく思いながらも、職人さんは時間がきてもキリの良いところまで作業をします。せっかくのご厚意が職人さんへのプレッシャーになってしまうかもしれません。
一番ありがたく思われるのは、作業に集中しながら自分のペースで飲むことができるペットボトルの飲み物の差し入れです。寒い時期なら、ポットに入った飲み物とコップを一声かけて置いておくという気遣いで、気持ちはちゃんと伝わります。
また、工事中の見学は自由です。ただし、怪我などに気をつけて。工事現場は、色々な機械があり、材料の破片も散乱します。一声かけて説明を求めてみると、親切に教えてくれるはずです。気になることは、その場で解決が鉄則です。
ちょっとした変更などは、思った時に伝えること。いったん仕上がってしまってからでは大変です。
重要な工事の箇所、完成すると見えなくなる箇所については、写真を撮ってもらうよう依頼しましょう。何年後かにまた工事をする時に役立ちます。
職人さんへの「心づけ」…ないと手を抜かれる?
職人さんへの心づけですが、昔のように必須ではありません。心づけがないからといって手を抜かれることは絶対にありませんので安心してください。
私の会社のお客様のお話をすると、最後に職人さんに菓子折りなどお礼の品をいただいているようです。バレンタインデーやクリスマスなどと重なる時には、ちょっとした贈り物をいただくようで、うれしそうに報告にきてくれます。ありがたいなといつも感謝しているのです。
一生懸命にがんばっている職人さんにとって、お客様からいただく直接のおもてなしは、お仕事をする励みになっているようです。これは一例です。「ご苦労さま」の一声だけでも気持ちは絶対に伝わりますから。
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